ブラッドパッチ追加の判断は?
- 2020.01.14
- 脳脊髄液減少症
ブラッドパッチを追加すべきか、否かの判断は決してマニュアル化できるような簡単な問題ではありません。
最小限の治療回数での回復を目指しておりますが、1回のみのブラッドパッチ治療では改善が十分でない場合が少なくありません。
ブラッドパッチ治療の間隔が短期間であると、合併症が出現しやすです。
またブラッドパッチ後には効果が乏しくても、経過を観ていると徐々に回復していくケースもあり、可能であれば6ヶ月は空けるようにしています。
しかし症状が強固で、6ヶ月も待てない、なるべく早くという方もいます。それでも最低、2ヶ月は空けるようにしています。
そして治療を追加するかどうかは
- 自覚症状 VS 治療に必要な時間、費用。
- 治療の有効性。
- 治療のリスク
を総合して判断すべきと考えています。
ブラッドパッチの有効性は、成人では75%、小児期学童期では90%です。一方でリスクは1%弱です。
ブラッドパッチ平均治療回数は成人では約3回、小児期学童期症例では約2回です。
ただ日常の診療で、ブラッドパッチを追加すべきかどうかの判断は、いつも難しいと考えています。決して簡単ではありません。
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