外傷が原因の脳脊髄液減少症
- 2020.04.21
- 脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症の発症原因として、外傷が有名ですが、明らかな外傷が存在せずに脳脊髄液減少症を発症する症例も結構多いです。
外傷が原因の脳脊髄液減少症は、明らかな外傷から発症までの期間が1ヶ月以内と考えています。
2-3年前にひどい外傷があったという相談も良く頂きますが、外傷と脳脊髄液減少症発症の因果関係証明は難しいと思います。
15歳以下発症の脳脊髄液減少症をまとめた論文
TakahashiK. Cerebrospinal fluid leakage in childhood and adolescence: analysis of 195 patients and literature review. Nervous System in Children 44: 317─323, 2019
では、明らかな外傷は85例 (43.6%)、原因不明が110例 (56.4%) です。
外傷から症状出現までの期間が1ヶ月以上の症例は、原因不明としています。
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