脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症の歴史 その12

脳脊髄液減少症の歴史 その12

脳脊髄液減少症診療を行う病院が少なくなるものの、ブラッドパッチを行うことのできる医師達は、目の前にいる脳脊髄液減少症患者の治療を地道に行っていきました。

それに伴い、改善していく方々が徐々に、徐々に増えていきました。

また逆風が強くても、脳脊髄液減少症研究会は、毎年、毎年行われ、診断、治療成績向上のため、有意義なディスカッションを繰り広げました。

第9回 脳脊髄液減少症研究会 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)

これまでの10 年、これからの10 年 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)

このような脳脊髄液減少症診療や研究会活動を続けて行くことで、反対意見は依然として強いものの、理解を示して下さる医師、医療従事者も増えてきました。 

さらに、改善を実感された患者達、それからその家族達からの脳脊髄液減少症認知に対する声も高まっていきました。

そして、ついに平成24年、脳脊髄液漏出症に対してブラッドパッチ治療が、先進医療の適用となりました。

先進医療 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)

続く

参考文献

髄液無産生症(Shaltenbrand):忘れ去られた病態生理

田村直俊、光藤尚、中里良彦、山元俊正、荒木信夫

神経内科2012