安静について
- 2023.06.24
- 脳脊髄液減少症
安静は、ブラッドパッチ後、脳脊髄液減少症再発が疑われた時、さらには脳脊髄液減少症発症が疑われた時に、とても重要です。
保存的治療(点滴+安静)の重要性 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)
治療後の安静期間 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)
「安静」は、楽に! │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)
ただし、安静を過剰に行うのは、弊害があります。
先日、脳脊髄液減少症を疑われた少年、動くと頭が痛いと言うので、学校にも行かせず、安静を保っていました。
山王病院を受診した際、頭が痛いと言うけれど、種々の診察所見などから、どうも脳脊髄液減少症ではないかもと感じました。
そこで保護者に「頭が痛いと言っても、元気に動けるようであれば、普通に友達と遊ばせてみては?」
「万一、脳脊髄液減少症の要因があれば、友達と遊んでいると、頭痛がひどくなり、何かしら訴えてくると思います。」
とアドバイスしました。
次回の診察では、「普通に学校に行かせてみたら、頭が痛いとも言わなくなり、普段通りに生活できています。」と喜ばれていました。
保護者曰く、脳脊髄液減少症に過剰におびえてしまったとのことでした。
「安静」は、非常に有効な治療法ですので、重要です。一方、安静に伴うリスクもあります。
安静のリスク │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)
ある一定期間(大体1-2週間)経過後は、徐々に安静度を解除していくことを勧めています。その際に、動くたびに状態が悪化するようであれば、安静解除は好ましくありません。
再度安静とし、ブラッドパッチなどの治療を考慮すべきかと思っています。
コメントを書く