脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

診断基準

診断基準

脳脊髄液減少症の診断基準には、

・日本神経外傷学会発表の診断基準

前田剛, 土肥謙二, 片山容一, 有賀徹, 阿部俊昭, 小川武希, 小沼武英, 榊寿右, 島克司, 平川公義, 川又達朗, 刈部博, 平林秀裕, 村上成之, 苗代弘, 井田正博, 馬場久敏 「外傷に伴う低髄液圧症候群」 作業部会報告:前向き調査に ついて 神経外傷 33: 133–144, 2010

・この分野での世界的な権威であるMokri、Schievinkらが、彼らの経験と知見をもとに提唱した診断基準

Shievink WI, Dodick DW, Mokri B, Silberstein S, Bousser MG, Goadsby PJ. Diagnostic Criteria for Headache Due to Spontaneous Intracranial Hypotension: A Perspective. Headache. 2011 Jun 9. doi:10.1111/j.1526-4610.2011.01911.x 

・厚生労働省脳脊髄液減少症の診断・治療法に関する研究班が発表した脳脊髄液漏出症画像判定基準・画像診断基準

佐藤慎哉,嘉山孝正.低髄液圧症候群,脳脊髄液減少症,脳脊髄液漏出症.脳外誌 22:443-451, 2013

・2018年に発表された国際頭痛分類第3版

Society, H.C.C.o.t.I.H. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia 38, 1-211, 2018

などがあります。

個人的には脳脊髄液漏出症画像判定基準・画像診断基準と国際頭痛分類第3版を重要視しています。

ただ上記基準では診断困難な症例も存在します。そんな場合には、生食パッチが有用と考えています。

生食パッチの有用性 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)