診断基準
- 2024.06.04
- 脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症の診断基準には、
・日本神経外傷学会発表の診断基準
前田剛, 土肥謙二, 片山容一, 有賀徹, 阿部俊昭, 小川武希, 小沼武英, 榊寿右, 島克司, 平川公義, 川又達朗, 刈部博, 平林秀裕, 村上成之, 苗代弘, 井田正博, 馬場久敏 「外傷に伴う低髄液圧症候群」 作業部会報告:前向き調査に ついて 神経外傷 33: 133–144, 2010
・この分野での世界的な権威であるMokri、Schievinkらが、彼らの経験と知見をもとに提唱した診断基準
Shievink WI, Dodick DW, Mokri B, Silberstein S, Bousser MG, Goadsby PJ. Diagnostic Criteria for Headache Due to Spontaneous Intracranial Hypotension: A Perspective. Headache. 2011 Jun 9. doi:10.1111/j.1526-4610.2011.01911.x
・厚生労働省脳脊髄液減少症の診断・治療法に関する研究班が発表した脳脊髄液漏出症画像判定基準・画像診断基準
佐藤慎哉,嘉山孝正.低髄液圧症候群,脳脊髄液減少症,脳脊髄液漏出症.脳外誌 22:443-451, 2013
・2018年に発表された国際頭痛分類第3版
Society, H.C.C.o.t.I.H. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia 38, 1-211, 2018
などがあります。
個人的には脳脊髄液漏出症画像判定基準・画像診断基準と国際頭痛分類第3版を重要視しています。
ただ上記基準では診断困難な症例も存在します。そんな場合には、生食パッチが有用と考えています。
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