イソバイド
- 2025.01.14
- 脳脊髄液減少症

イソバイドという、薬(経口浸透圧利尿)があります。
脳腫瘍・頭部外傷による脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下や、メニエール病の治療に適応があります。
血漿浸透圧を高めることで、脳圧降下作用や眼圧降下作用、耳の内リンパ圧降下作用、利尿作用があります。
医療用医薬品 : イソバイド (イソバイドシロップ70% 他)
メニエール病の治療に適応があるため、めまい症状の時に処方されることが少なくありません。
しかし、髄液が減少している状態でイソバイドを服用すると諸症状が悪化する場合があるので注意が必要です。
脳脊髄液減少症と診断されていて、病状が不安定な場合は服用を見合わせた方が良いと思います。
実際、イソバイド服用にて頭痛など悪化した症例を数例経験しています。
めまい症状では、他の薬剤にすべきと思います。
前庭神経炎と頭位変換性めまい │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一
ただし、めまい症状に特効的な薬は乏しいので、慢性的なめまいには、薬よりも生活習慣が重要と思います。
-
前の記事
多くの演題登録を感謝! 2025.01.07
-
次の記事
良いことに目を向け、記録しよう! 2025.01.14
コメントを書く