脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

寝たきりからの回復

寝たきりからの回復
N.Kさん(30歳、男性)。

脳脊髄液減少症を患い、強固な起立性頭痛や視覚過敏、全身の痛みなどのため、ほとんど寝たきり状態になりました。

3回のブラッドパッチを行うも、効果はすぐには表れませんでした。

他の病院を受診し、有名な医師から、「精神的なものでしょう!ここで治すより、精神神経科に行った方が良いと思います。」

などと診断され、傷ついた事もあったそうです。

それでもN.Kさんは決してあきらめませんでした。

食事のバランスを考え、睡眠を充分にとり、それから少しずつ起立時間や歩行時間を長くしていくなど、体力を回復させる事を心掛けたそうです。

発病から2年位して、痛みが軽減しはじめ、先日、元気な姿で山王病院に来院頂きました。

現在、日常生活には、ほとんど支障なく、仕事があれば、すぐにでも働きたいという状態でした。

N.Kさんは

「辛い事、くじけそうになった事はたくさんありました。でも、あきらめず、自分の内面を、規則正しい食生活や、運動により少しずつ回復させていった事が良かったと思っています。」

と、語って頂きました。

回復の過程で、時には血涙が流れるような苦労があったと御家族から伺いました。

それでもあきらめず、地道に努力された結果は素晴らしいと思います。