怪我や病に打ち克とう!
- 2010.01.23
- 脳脊髄液減少症
1月22日、関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会において、アメリカンフットボールX1リーグ吹田マーヴィーズ代表、元野 勝広氏をゲストにお招きし、「怪我に打ち克つメンタルトレーニング」のタイトルで、発表させて頂く機会を頂きました。まず、このような機会を頂きました、東海大学 体育学部、高妻容一教授をはじめ、スタッフの方々に御礼申し上げます。
元野氏は、以前に脳脊髄液減少症を患われました。
元野氏が闘病を乗り切ってきた心理面として、
困難な壁を克服する第一歩目は、可能な限り現実を正しく理解することである。
友人や家族は「理解してくれない」のではなく「理解したくてもできない」 。感謝しつつも、「自分で治す」という感覚に気付いてから、少し気持ちが楽になった。
少しでも前向きな状態に保つべく、ネガティブな方々とは、なるべく距離を置いた。
多くの情報の中で、成功や失敗が同じ道を辿らないように、自分に合いそうなものを選んだ。
六感を大切にした。
必ず治るという気持ちを保ち続けた。
たとえ死ぬまで、症状から解放されなくても、前向きで楽しい人生が送れたら、と思っている。
といった点を重要と考え、取り上げました。
元野氏自身、思い出したくないような闘病生活だったそうです。快復の過程での心理面において、少しでも参考頂ける点があれば幸いと思っております。
元野様、御多忙中にもかかわらず、関西から協力頂きありがとうございます。元野様、それから吹田マーヴィーズの活躍をお祈り申し上げます。
また、この会は普段より多い脳脊髄液減少症の方々にも参加頂き、御礼申し上げます。
高妻 容一教授は、痛みをいかにコントロールするかについて、
「苦痛と別の所に意識を集中させる」
「音楽を応用する」
などのコメントを頂きました。
さらに最後に、
「五体満足、健康な若者が、いくらでもいろんな事ができるのに、ボーっとしていたり、パチンコしたり・・・こういった若者に、病気や怪我を少しでも克服するために、こうして勉強会などに参加して闘病されている方々の想いを知って欲しい!」
との、心熱くなる言葉も頂きました。本当にありがたく思います。
プロ野球選手など、多くのスポーツ関係者が集まる会で、スポーツでも脳脊髄液減少症が発症し得るという事を伝えられたのも、意義があったのではないかと思っています。
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高橋浩一 先生
必ず治るという強い気持ちや、他に責任を転嫁しない考え方は、私もとても大切だと思っています。
原因を除去することは、可能ならそれに越したことはないですが、原因がわかっても、例えば、そのときの事故を回避することは、もはや出来ない…
過去でなく、未来に目を向けることが大切、と思います。
そして、未来にむかって自分を高める…というか…
これは、スポーツ心理学だけでなく、すべての生活の場面に必要なことであり、病を得た者が一番心がけなければいけないこととも思っております。
「健康の大切さ」は、それを失ってみて、初めて気付くものだと思います。
皆様すぐに症状が好転するとは限りません。
例えば、私は「腫瘍と一生付き合うことになります」と告知されています。
「不調な自分となんとか折り合いをつけながら生活していく」ということも「打ち克とうとすること」と同じくらい大切なのではないでしょうか?
F様
コメントありがとうございます。
病を患われたF様の「未来にむかって自分を高める」などの御言葉は、重く伝わります。
また「不調な自分となんとか折り合いをつけながら生活していく」という言葉も
元野氏の、「たとえ死ぬまで、症状から解放されなくても、前向きで楽しい人生が送れたら、と思っている。」
と似て、克服に必要な考え方と思います。
ごきげんよう。
先生の講義とても勉強になりました。
いつもなら運動部員で埋め尽くされる教室が、先生の患者さん
でいっぱいでした。
息子も同席したかったのです、当日は朝寝て、夜起きる生活に
入っていましたので出席出来ませんでした。
元野さんの症状との付き合い方、メンタル面の上げ方とても
勉強になりました。
これからも、親子でガンバっていこうと思っております。
今後も宜しくお願いを致します m(_ _)m
tom’mam様
コメントありがとうございます。それから、先日は小生の拙い発表を聞いて頂き、重ねて御礼申し上げます。
また、いつもより多くの脳脊髄液減少症の方々にも御参加頂き、感謝です。
どれだけ御参考頂けたか、少々、ビビッていますが、今後も病気の治療とともに心理面の強化も勉強していき、より質の高い診療をしていけるよう頑張ります。
息子様にもよろしくお伝え下さい。
と申します。前回はこちらのブログで紹介頂きまして
心あたたまるメッセージの数々ありがとうございました。
先日のメントレ高橋先生!元野さん、お疲れ様でした。
そして、高妻先生の洞察力と優しさに感動致しました。
患者さんから、体調を崩した時の対処法をと言うお声が有りました。
私の克服法を少し書いてみます。
専門分野を分けて(医療、メンタル、身体)取り組みました。まずは自分の限界を知る事でした。
闘病中は、目的地に着く前に電車の中で、何度も倒れた事も有りました。また先生から好きな事をと言われると、ジムのサウナに入ってしまったり….その度に点滴で状態が良くなるので、先生から患者紹介状を書いて頂き調子が崩れると、水戸黄門の印籠のごとく、近所の女子医大で、処置して頂いておりました。この書類を頂いた事により、行動範囲が広がり精神が安定致しました。
心と身体は一緒と解り、安静時期以外は、パーソナルトレーナの方と体力、筋力アップに努めました。
この病気はメンタルが決め手でした。私は当初から病人ではない!
これは気のせいと考えておりました。病名が解っただけでも、完治に向かっていますし、個人差は有りますが
気長に今、出来る事から少しづつ初めてはいかがでしょうか?
私は、高橋先生の治療で、完治致しました。感謝!感謝!です。
身体も、病気前に比べ丈夫で健康です。
元野さん!
調子がおかしい時は、高橋先生がいます!。記憶障害かな?と思ったら、秘書の方を付けて頂いて下さいませ。Xリーグ東京ガスで肋骨にヒビの入った選手もき然と試合に出ていました。病気と仲良く付き合って現役復帰しちゃってくださ〜い!楽しみにしています。
最後に、皆様の未来に幸おおからん事、心よりお祈り申し上げます。
布野美津子様
コメントありがとうございます。
仕事ができない程の体調不良でも、笑顔で点滴を受けられていた頃は、今も忘れません。
脳脊髄液減少症を克服できるという事を実践頂き、感謝です。
また自身の経験を、今も悩まれている方々のために還元しようと考えられている姿勢には敬服します。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
高橋浩一 先生
お返事ありがとうございます。
私も含めて、病状がすぐに好転することが望めない患者にとって、「病気と対峙する」というような考え方では、息が詰まってしまうと思うのです。
「自分の身の内で起こっていることから逃げないで、上手に付き合いたい…」
そんなスタンスで、これからも生活していこうと考えております。
F様
コメントありがとうございます。
上手く付き合う!難しいかもしれませんが、大切な事と思います。
自分に合う事を探し、発展的な時間を過ごせると良いと考えています。益々の御回復をお祈り申し上げます。
高橋先生!今日は診察していただいて、ありがとうございました。
先生の口から、「完治する」と言うことを言っていただけて嬉しくて、信じられなくて、会計待ちで涙がでました。
思いおこせば私がこの病気になったのは2006年のことだと思います。
以後、たくさんの脳外科に診てもらいましたが、様々な病名をいただき、正直どうしていいかわからなくなりました。
一番納得できた診断は「偏頭痛」です。
それまで、頭痛とは無縁だった私は、周りの人に相談したり、本を読んだりと自分なりに色々調べました。
でも偏頭痛経験がないので、こんなに辛いものなんだと思っていました。
偏頭痛もちの同僚がちかくにいたので、この人もつらいのに我慢して頑張ってるんだ!と思って過ごしていました。
でも、私は欠勤してしまったり・・・
ベッドから起き上がることすら苦痛だったり・・・
結構、自己嫌悪にもなりました。
そして、先生と初めてお会いして、まだ半年にもなりませんが、今ではすっかり過去の頭痛が嘘のようです。
先生には、感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。
元野さんと同じところがいくつか私もあります。
先生に治療してもらうんだから絶対に一発で完治する!
って思ってたことも、音楽も、ネガティブな人とは距離を置いたことも。
でも、実際私自身がポジティブにいなければ周りの環境を理由ににしてもダメだと思います。
どちらかと言うと、前向きなので、再発しないように慎重にはなりましたが、決して後ろ向きなことは考えませんでした。
だから、この病気に気付くのも遅くなったんだと反省もしています。
これからは臆病にならずに、できることなら予防を考えて生活していきたいと思います。
高橋先生と山王病院の皆様に心から感謝します。
私のように、前向きにとらえすぎて自信の病気に気付かない同じ病気の方が、一人でも多く高橋先生と会えること、そしてそれが、回復への道となることを願っています。
503様
コメントありがとうございます。
辛い時期を乗り越えた経験は、今後の生活にもプラスになるはずです。
前向きな気持ちも、503様には重要だった事でしょう。
益々の御活躍をお祈り申し上げます。