脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

怪我や病に打ち克とう!

怪我や病に打ち克とう!

1月22日、関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会において、アメリカンフットボールX1リーグ吹田マーヴィーズ代表、元野 勝広氏をゲストにお招きし、「怪我に打ち克つメンタルトレーニング」のタイトルで、発表させて頂く機会を頂きました。まず、このような機会を頂きました、東海大学 体育学部、高妻容一教授をはじめ、スタッフの方々に御礼申し上げます。

元野氏は、以前に脳脊髄液減少症を患われました。

元野氏が闘病を乗り切ってきた心理面として、

困難な壁を克服する第一歩目は、可能な限り現実を正しく理解することである。

友人や家族は「理解してくれない」のではなく「理解したくてもできない」 。感謝しつつも、「自分で治す」という感覚に気付いてから、少し気持ちが楽になった。

少しでも前向きな状態に保つべく、ネガティブな方々とは、なるべく距離を置いた。

多くの情報の中で、成功や失敗が同じ道を辿らないように、自分に合いそうなものを選んだ。

六感を大切にした。

必ず治るという気持ちを保ち続けた。

たとえ死ぬまで、症状から解放されなくても、前向きで楽しい人生が送れたら、と思っている。

といった点を重要と考え、取り上げました。

元野氏自身、思い出したくないような闘病生活だったそうです。快復の過程での心理面において、少しでも参考頂ける点があれば幸いと思っております。

元野様、御多忙中にもかかわらず、関西から協力頂きありがとうございます。元野様、それから吹田マーヴィーズの活躍をお祈り申し上げます。

また、この会は普段より多い脳脊髄液減少症の方々にも参加頂き、御礼申し上げます。

高妻 容一教授は、痛みをいかにコントロールするかについて、

「苦痛と別の所に意識を集中させる」

「音楽を応用する」

などのコメントを頂きました。

さらに最後に、

「五体満足、健康な若者が、いくらでもいろんな事ができるのに、ボーっとしていたり、パチンコしたり・・・こういった若者に、病気や怪我を少しでも克服するために、こうして勉強会などに参加して闘病されている方々の想いを知って欲しい!」

との、心熱くなる言葉も頂きました。本当にありがたく思います。

プロ野球選手など、多くのスポーツ関係者が集まる会で、スポーツでも脳脊髄液減少症が発症し得るという事を伝えられたのも、意義があったのではないかと思っています。