医学の歴史
- 2017.11.21
- 日々のつれづれ
吉村昭さんの医学の歴史に関する小説を読んで、いろいろな事を学ばせて頂いています。
解体新書翻訳の時期を描いた「冬の鷹」
http://www.shinchosha.co.jp/book/111705/
幕末に活躍された松本良順先生について述べられた「暁の旅人」
http://bookclub.kodansha.co.jp/title?code=1000019615
そして慈恵医大学祖、高木先生について書かれた「白い航跡」
「白い航跡」
時代は変わっても健康のために共通するのは、
- 栄養
- 休養、睡眠
- 清潔
であること、改めて認識しました。
当り前である健康の基礎を大切に、これからも診療を進めていこうと感じております。
同時に偉大な先生方々が大変な苦労をして築き上げてきた医学、学べる幸せをかみしめております。
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高橋浩一 先生
私も、吉村昭氏の作品は好きで、手当り次第?読んでいます。
おもな作品だけでも下記のごとくです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%9D%91%E6%98%AD
長編だけでも150冊ぐらいになると思います。そのほとんどが文庫本化されています。
主な受賞歴だけでも、こうなります。
太宰治賞(1966年)
菊池寛賞(1973年)
文藝春秋読者賞(1973年)
吉川英治文学賞(1979年)
毎日芸術賞(1985年)
読売文学賞(1985年)
芸術選奨(1985年)
日本芸術院賞(1987年)
大佛次郎賞(1994年)
旭日中綬章(2006年)
なぜ、こんなにむきになって列挙したかというと、彼自身、健常者ではなく、すい臓がんですい臓を全摘しながら作家活動をつづけ、、しかも、締め切りに間に合わなかったことは一度もないそうです。
患者の鏡と言わずして、何と言ったらよいのでしょう。
ご冥福を心よりお祈りいたします
高橋浩一 先生
若い頃には胸郭整形術で肋骨を何本も除去し、膵臓癌には、舌癌も併発していたそうです。
その辺が、氏の生へのエネルギー?執念?になっていたことは間違いないかと思います。
高橋浩一 先生
吉村氏の話と離れるのですが、慈恵医大のチームがiPS細胞からラットの腎臓の再生に成功したそうです。日本は、腎移植がごく限られているので、患者さんたちには、光明あふれるニュースだと思います。
あきちゃんで〜す様
コメントありがとうございます。
そんなに大病を患われているのは正直、存じ上げませんでした。
吉村氏の小説は、その時代時代の出来事などが忠実に取り上げられているので、タイムスリップした感じも味わえて、とても面白く読ませて頂いています。
日本の医学は300年ほど前は、解剖が禁じていられて、五臓六腑が信じられていましたから、最近のiPS細胞の応用という驚異的な発見は、凄い進歩と感じています。学生時代に学んだ事は、古き歴史的事項になっていくのかなとも思います。
高橋浩一 先生
この頃テレビに出まくっている歴史学者の磯田某氏が、「吉村昭氏ほど史実にこだわって作品を仕上げる作家は、今後生まれないだろう。」と述べています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
そうでしたか!本当にタイムスリップの気分になるのも、史実のこだわりがあるからなんでしょうね!情報ありがとうございます!