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重い言葉

重い言葉

「『脳内の地雷』に最先端技術で挑む」 BS-TBS 10月28日(土)放送分

http://www.bs-tbs.co.jp/?mid=yumenokagi

東京慈恵会医科大学脳神経外科 村山雄一教授の言葉、特に

「考えた事を試してみると、99%は上手くいかない。そこであきらめずに頑張るかどうか」

という感じの言葉、とても刺激を頂きました。

村山教授は、私の一年上の先輩です。一学年しか違わないので、研修医の頃、留学中、そして現在も多くの御指導を賜ってきました。

凄さを知っているだけに、重い言葉に感じました。

『脳内の地雷』と言われる血管のコブ、脳動脈瘤。もし破裂し、くも膜下出血を起きれば3割の患者が命を落とすといわれる。この脳動脈瘤を破裂させないために行うのが、コイル塞栓術という治療法だ。この分野で数々の技術革新を行ってきたのが、世界的な名医、東京慈恵会医科大学の村山雄一教授だ。手術はまず脳動脈瘤の患部に大腿部の動脈からカテーテルを到達させる。次に、このカテーテルの管の中に細いコイルを通し、このコイルで脳動脈瘤の患部をグルグルと埋めて、塞いでしまうのだ。これまで村山教授は、絶えず手術の問題点を洗い直し、数々の技術革新を行ってきた。例えば、大学の脳血管内治療センター内には医師だけでなく、東京理科大学のエンジニアたちを集結させ、動脈瘤の実物大の3Dモデルを作成。手術前には必ず3Dモデルに合わせてカテーテルの形を形状記憶させ、手術の安全性を格段に高めてきた。その村山教授が今、力を入れているのが血流のコントロールだ。そのために、このプロジェクトに参加した東京理科大の研究チームが、暗闇の中で不思議な実験を行っていたのだった…。