楽しみの次元

スポーツ心理学におけるメンタル・トレーニングにおいて、
‘楽しむ’ことは非常に大切です。
ただ、’楽しむ’には次元があります。
レクリエーションとして’楽しむ’ことは、多くの方々が経験されており、賛同頂けると思います。
スポーツ心理学におけるメンタル・トレーニングにおいて、ハードな練習や、オリンピックのような大舞台も楽しむ事が大切と言います。
ただ、’楽しむ’という次元が異なります。
ケガすれすれのハードな練習、「きつい・・・」でなく、
「うまくなるチャンス!」
「できないことが、できるようになる!」
といったような’楽しみ’でできると、楽しく頑張れます。
負けられない戦いでも、「苦しい・・・」でなく、
「逆転に次ぐ逆転、このプレッシャーが楽しい!」
「このような大舞台で、真剣に戦える!」
というように、楽しみの次元を変えて望まれると良いでしょう!
話は変わりますが、メンタル・トレーニングを学ばれている方が、生まれて初めて大きなケガをして、ギブスを足に巻き、松葉杖の生活になりました。
その方は、初めてのギブス体験。松葉杖も初めて!
とても楽しいケガの経験と語られました。
会う人、会う人に、「なんでケガしたのに、そんなに楽しそうなの?」と聞かれ、「メンタル・トレーニングをしているから!」と答えていたそうです。
同じケガでも、’楽しみ’の次元を変える事で、「ケガをして落ち込む」のでなく。「ケガしたこと」自体を楽しむ事ができます。
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高橋浩一 先生
「レクリエーション」は、本来、「再生産」という意味ですから、必ず次につながる行動なのですよね。
「けがを楽しむ」は、病気にも言えると思います。
病気をしたからこそ分かったこと、意識してできるようになったこと、病気をして得た知己…
私は、疾病により、身障者手帳を受領する身となり、週3回通院していますが、通院が辛いと思ったことは、今のところ一度もありません。
むしろ、だれにも邪魔されない自分だけの時間が持て、心安らぐひとときですらあります。
そういう意味では、不謹慎ながら「病を楽しんでいる」部分もあるのかもしれません。
F様
コメントありがとうございます。
「病を楽しんでいる」、不謹慎では全くないと思います。
病気になった現実を変える事はできないので、いやいや付き合うより、楽しむ方が有効に時間を使えますし、自己の治癒力も上がります!
高橋浩一 先生
疾病なら、快癒も期待できますが、障害は治ることはないので、いつまでも悔やんでいても、自分にとってマイナスになることばかり大きいと考えています。
F様
コメントありがとうございます。
過去に固執し過ぎるのはマイナスですね!仰る通りと思います。
髙橋 浩一 先生
今日も診察ありがとうございました。
来週から、石川県七尾市で開催されるサッカーの全国大会の帯同審判に向け、トレーニングを開始するつもりです。
ここまで順調に回復するとは思ってもみませんでした。目標に向かって、チャレンジしたかいがありました。
何か先生と話していると「ホッと」して、気持ちが前向きになります。経過が順調なので、あまり病状を聞くほどでもなかったようですね。よかった、よかった。
確かに、楽しむことが一番だと思います。
ちょっと古い話しですが、かつての100Mの記録保持者 カール・ルイスの母は、いつも大会に臨むカール・ルイスに向かって「大会を楽しんできなさい。」と家から送り出していたようです。
やっぱり楽しむことが上達の近道だと思います。私も少年サッカー指導者でしたので、よくわかります。
私も、仕事柄様々なプレッシャーがあり、ストレスが溜りますが、最近はそのストレスを楽しむことにしています。ちょっと考えかたを変えるだけで、楽になることもあります。
沖縄の方言で「なんくるないさ~」という言葉があります。「なんとかなるさ~」の意味です。これからもこの精神でこれからの人生を楽しみたいと思います。
な~がい様
コメントありがとうございます。
回復、嬉しく感じています。
審判もかなり心労が強いとききますが、是非、楽しみにの次元で対応頂けたらと思います。
たしかにカール・ルイスは、いつも楽しそうで、悲壮感とは無縁の感じでした。余裕かとも思っていましたが、楽しむを基本としたメンタルが、実力をしっかり発揮できるのかと思います。