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英国医学の効能

英国医学の効能

ある歴史を中心に学識の高い方が、幕末から明治維新の頃の事を、医療の観点からお話頂きました。
幕末の戊辰戦争、薩長を中心とする軍が勝利したのは、

  • 西洋の武器を大量に輸入していた。
  • 薩摩藩、長州藩は、薩英戦争、下関戦争など他国との戦を経験していた。

といった要素が挙げられているが、他にも大きな要因が考えられるそうです。

それは医療です。

戦では、兵士が傷つき、戦えなくなると、他の4人の兵士が、傷ついた兵士を後方に運んで手当したそうです。

つまり1人の兵士が傷つくと、介護する兵を含め、5人が一度は戦場から離れなくてはいけませんでした。

それに対し薩摩軍は、留学によりイギリス医学を学び、傷ついた兵士に対し、軍医が対応し、手当てをしたそうえす。

なので兵士が傷ついたとしても、他の兵士が手当をする必要がなく、攻撃に専念していく事が可能になりました。

一方、幕府軍は従来通りの傷ついた兵士に対し、他の兵士が手当をする戦い方であったそうです。

こういった医療が戦に与えた影響も、戊辰戦争では大きく、英国医学を継承する慈恵の医療により明治維新は達成できたと言っても過言でないと述べられました。

さらに脚気治療

と合わせ、慈恵の医療が、我が日本に与えた影響は大きいと!

話は飛躍的かもしれませんが、慈恵卒の人間として、この話しを嬉しく感じました。

鹿児島の町を歩いていると、高木兼寛先生の銅像を見かけました。

何とも言えない感動につつまれ、ただ、偉大な先生の銅像には触る事ができませんでした。