小児救急医療の理論と実践
救急医療、特に小児の分野は、医療機関や小児科医不足など深刻です。
そのため、一般の方々の小児救急に関する知識を上昇させる事は重要かもしれません。
先日、小児救急医療に関する著書が出版されました。
小児救急医療の理論と実践
https://www.amazon.co.jp/dp/4938826038/
本書は、医師、研修医、看護師、救急救命士などを対象にしていますが、DVDがついているなど、一般の方々にも受け入れられる内容と感じました。
幼稚園や託児所など小児を扱う施設や家庭に1冊あると、いざという時に役立つでしょう!
以下、本書の説明です。
本書は、日本小児科学会と日本小児救急医学会の監修のもと「小児患者の救命・救急診療の向上」の観点より、小児救急理論のわかりやすい解説と小児救急手技を含めた初期診療の標準化を目指したものです。
小児科医のみならず、小児プライマリケアに携わる医師、研修医、看護師、救急救命士などに広く活用できるように編集されています。
DVD では、小児救急患者治療に必須の手技や具体的な事例を映像化して、小児救命救急手技を自習できるようにしました。
小児救急診療の多くの場面での使いやすさを重視した小児救急テキストの決定版です。
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高橋先生
ご紹介ありがとうございます。
保育園の経営をしている知人にお知らせしてみます。
8様
コメントありがとうございます。
保育園などでは、万が一の時に備えて、置いて頂けたらありがたいです。
高橋浩一 先生
>救急医療、特に小児の分野は、医療機関や小児科医不足など深刻です。
この度合いは、ここ30年を見ても、ますます助長されていると思います。
一般のご家庭では、子どものための医師不足に不自由しても、やがて子どもは成長して内科などの他科受診をするようになるので、問題は回避された形になります。
しかし、私のような、職業として子どもと接している現場では、年々、日常のちょっとした受診も思うにまかせなくなっており、子どもが医療的に放置されかねない現状があります。
緊急を要する。生命に直結する。時間を問わず患者さんが飛び込んでくる。容態の変化が激しい。言うことをきかない…その割に診療報酬が他科に比べて低い。
…等々の理由から、医大生の小児科志望が激減しているのですよね?
今、国の喫緊の課題は、急速な高齢化ですが、その根底に少子化があることを忘れてはならないと思います。
教育にしても、福祉にしても、医療にしても、子どもを粗末にする行政は、やがて、国を傾けると思います。
医大生の「何科を標榜しても可」というところにも、メスを入れないといけないのかもしれません。
高橋浩一 先生
追伸です。
「小児救急医療の理論と実践」
それほどまでに一般のためになる本ならば、と思って、市の図書館に購入リクエストをしました。
脳脊髄液減少症関連の図書も、自分で持っていても、今までに何冊か購入リクエストしていますが、「この本は!」というものがありましたら、ぜひ、ご推薦下さい。
少しは、本症の周知に役立ってくれればと願っています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
御指摘の通り、小児科診療は深刻です。
加える点があるとすれば、コンビニ受診と言われる、ちょっとした事、大した事でない状態で受診する点、それからクレームの多さでしょう。
その要因の中には、保護者としての責任を医療に丸投げしている場合もあります。この点は教育の現場にも共通していると思います。
そういった意味でも、子どもの健康について知識を得るのは重要かと思います。
図書館のリクエストを含め、御協力に感謝申し上げます。