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暑い日は水分と塩分を補給しよう!

暑い日は水分と塩分を補給しよう!

暑い日が続きますね!
暑い日程、水分補給が重要です。
水分補給には、浸透圧という物が重要になります。
簡単に言うと、塩分などが濃い水は高浸透圧、薄い水は低浸透圧と言います。
血液中の塩分濃度とほとんど同じ状態を等浸透圧と言い、水分が最も吸収されやすい、つまり体の中に留まりやすいです。
一方、脱水には細胞外脱水と細胞内脱水があります。
細胞外脱水は、細胞の外、主に血液中の水分が少なくなる事をいいます。
これに対し、細胞内脱水は、細胞自体の水分が足りなくなる事で、重篤になり得ます。

暑い日に多い発汗過多や水分補給不足の場合、塩分よりも水分の不足が強く出ます。
このような脱水が進行すると、水分喪失優位の細胞外脱水が生じて、次第に細胞外の浸透圧が高くなります。つまり細胞外の塩分濃度が高くなります。
さらに進行すると細胞外液の水分を補おうと、細胞内の水分が細胞外に移行して、細胞内脱水になります。
この場合には、低浸透圧の水分補給により、細胞内外の脱水補正が可能となります。
ポカリスエットなどのスポーツ飲料を薄めて飲むと良いと言われる理由は、ここにあります。
ミネラル・ウォーターを急激に多量に飲むと、急に血液中の浸透圧が変化し、体に良くありません。
塩分補給も大切です!

も参考頂けたら幸いです。

暑い日は、水分と塩分補給で乗り越えましょう!