夢を叶えるために!
- 2008.12.28
- 日々のつれづれ
川俣 浩明氏
藤沢商業から大阪ガスのエースとして活躍され、1996年に、ドラフト3位でロッテ・マリーンズに入団した、元プロ野球投手です。
1軍では29試合に登板しましたが、プロ未勝利のまま、2002年に自由契約を言い渡されました。
その後、第二の人生(セカンド・キャリアー)として母校、藤沢翔陵高校 (1998年に改称)の野球部監督という、後進の指導を目標に頑張られております。
ただし、ここに至るにはいくつもの大きなハードルがありました。
まず、いきなりのプロ野球解雇通告に、胃腸を病みました。
それから学歴が高卒であるため、大学を卒業しなくてはいけません。
さらに、プロアマ協定の関係で、最低、2年間は教壇に立たないと、高校野球児を指導できないのです。つまり、夢を叶えるためには、最低、6年間の地道な努力を要さなくてはいけない訳です。
川俣氏は、一つ一つ、ハードルを乗り越えていきます。
まず、解雇のショックから這い上がり、地元の大学に猛勉強の末に入学、そして卒業し、さらに教職の免許を修得しました。
そして現在、母校藤沢翔陵高校の教壇に立ち1年が過ぎました。再来年の春には、夢がようやく叶います。黙々と、地道な努力が実りつつあります。
川俣氏とは、私と共通の師である、スポーツ心理学のメンタル・トレーニングの権威者、東海大学 高妻容一教授の関係で知り合わせて頂きました。
非常に真面目で、謙虚な方です。しかし、後進の指導の話にになると目を輝かし、熱く抱負を語ります。
それから、多くのプロ野球選手のセカンド・キャリアについてを語った著書「プロ野球の世界に生きる事」の著者の、作家、佐野正幸氏が、
川俣氏について、
「今まで、プロ野球引退後に、こんなに地道な努力、勉強を重ね、熱く夢を追い求めるようなセカンド・キャリアーをおくられた方は見た事がない。超、常識人である。」
と述べていました。
川俣氏の今後の益々の活躍をお祈りします。藤沢翔陵高校が甲子園に出場した暁には、熱くスタンドで応援したいと思います。
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