ガラスの階段
- 2013.02.06
- 日々のつれづれ
先日のドラマ「ガラスの階段」を見ていて、初めて、虐待された子どもを診た時の事を思い出しました。
あれは、まだ医師になって数年目の頃でした。
あっちこっちに傷があって、汚い服を着て、ぐったりしていて、全身が汚れていて・・・
子どもになんて事するんだ!
同じ小児病棟に脳卒中や脳腫瘍などで、生きたくても、生かせたくても守れない子どももいる中、何をしているんだ!
虐待児については、本、論文などで問題なのは存じていましたが、実際に目のあたりにすると、衝撃、ショック、そして怒りがこみ上げて・・・
でも、その男児が悪いわけではなく、懸命に看病したのを思い出します。
その甲斐あって、回復しました。
その子は、順調なら高校生位の年代ですが、今はどうしているかは存じ上げません。
深く考えなくてはいけない問題と改めて感じました。
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脳萎縮との鑑別が困難であった正常圧水頭症の2例 2013.02.10
高橋先生
今日の先生のブログを拝見しまして、それだけで、涙がでました
親というものは、子供の幸せが、自分の幸せでもあります。
子供の元気のない様子をみるだけで、気になって、仕方ありません
子育ては、やはり大変です。年齢に応じた悩みも出てきます。
私も、模索しながら子育てしています。
怪我がなく、毎日元気で楽しく学校にいってほしいです。
ただそれだけです。
世の中には、子供がほしくてたまらない人も、星の数だけいるというのに。自分で産んだから、自分の子供と思ってはいけないのです
よね・・・いつか子供を社会にお返ししないといけないのですよね。
子供も聞き分けないと、確かにこちらも苛立ちます。
私もしかってばかりで、反省します。そして自分が病気でなかった
とも・・・負の感情がおきます。
子育てもなかなか思うようにいきませんが、できるだけ、楽しんで
子育てできるように、私も頑張っていきたいな~と思いました。
先生が、看病された男の子、今なら高校生くらいとの事ですが
楽しく高校生活を送ってらっしゃることを切に願います。
ふく様
コメントありがとうございます。
子育てとは!?
なかなか難しいテーマですね!
真北の法則を頼りにしています。
高橋浩一 先生
昨晩、通院後より体調がすぐれず、今日は、仕事を休んでしまいました。
昼までしばらく寝ておりましたので、あしたはなんとか行けそうです。
かつて相談機関に勤めていた頃、中学生で妊娠した子が入所してきました。
そして、出産しましたが、何ヶ月も経たないうちに、我が子を手にかけてしまったのです。
その子は、自分の寂しさを紛らわすための出産だった…だから、子どもを産みたかったけれど、育てたくはなかったのです…
これは、特殊な例としても、とてもアップできないような虐待を数々見てきました。
そういう家に訪問するときには、靴下を、もう一足持って行くのです。汚れて捨ててもいいように…
「すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。」
児童福祉法の第一条です。
子どもにとって一番身近な国民は、「親」であるべきなんですが…
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
親も人間ですから、我が子より自分がかわいい・・・という事なんでしょうか!難しい問題です。
虐待を受けた子どもの顔を思い出しても、問題は複雑かつ難解と感じてしまいます。
余談ですが、虐待を受けた子ども、意識朦朧としている状態の時に必死に看病して回復しました。しかし、その子は、その頃の事をまったく覚えてなく、可愛い看護婦さんになつきました。
「一番、お前の苦しい時に看病した恩を!」と苦笑しながら、その子に愛着を感じていました。
高橋 浩一先生
本日、ドラマを視ました。
実は、ドジを踏みまして、デジタルレコーディングしていたものは誤って消去してしまったのですが、幸い、父母に見てもらおうとアナログダビングしていたので、助かりました(汗)
大事なものは、誤操作防止のためにも、プロテクトしておかないといけないことを再度、認証した次第です。
児童虐待について、子供の心の拠り所である母親の暴力と、それを誰にも言えない子供自身の行き場のない気持ち…
加えて母親を取り巻く複雑な環境…
どちらも声に出せない苦しみが、歪んだ社会を映し出しているようで考えさせられました。
そして、虐待に気付き、母子共に救う、医師の強さに感動を覚えました。
私も、交通事故さえなければ、出世できていた可能性があったことを思いだし、辛い気持ちになりました。
それはともかく、子供の心の声に気付いて、沢山の命を救える地域社会になることを切望します。
再放送されるときには、今度は、誤操作をしないように気を付けます。
私ごとですが、今月末に治療費が打ちきりになるかも知れません。
この症状のまま、固定になるのは納得できないのが本音で、きちんともとの身体に戻らないのが悔しいです。
Norick様
コメント、およびドラマの感想、ありがとうございます。
放送後、「実は私も虐待を受けていた!」との話を数件受け、事の重大さを別の観点から考えさせられています。