慢性硬膜下血腫
関東地方は、久しぶりに大雪でした。
雪が振った後、路面が氷り、滑って頭をぶつける人もいるのではないでしょうか!?
なぜかというと雪が降った1~2ヶ月後に、慢性硬膜下血腫の患者が増えると感じているからです。
この慢性硬膜下血腫とは、高齢者に多く発症する頭蓋内出血の一つで、頭部外傷の3週間から3ヶ月位後に認められる場合が多いです。
ただし、頭部外傷が明らかでない症例も決して少なくはありません。
慢性硬膜下血腫は治療法があるので、早期発見が重要です。頭部CTなどを施行すれば、診断できます。逆に手遅れになると、重篤な後遺症を残したり、最悪、命を落とす事もあります。
注意する症状としては、
① 徐々に強固となる頭痛
② 意識障害、痴呆症状 (おかしな事、つじつまの合わない事を言うなど・・・)
③ 運動障害 (半身のマヒなど)
などです。
痴呆症状が全面の場合、水頭症とならび、治療可能な痴呆 (Treatble dementia) ですので、年齢のせいと判断せず、検査を進める事が大切でしょう。
ちなみに急性硬膜下血腫とは、頭部外傷から比較的早期に頭蓋内の硬膜下腔に出血を生じる事を言います。
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出産について 2013.01.15
高橋浩一先生
14日の大雪、関東(千葉)に住む人間としては辛かったですね。
私は急激な気圧・気温の低下に体が対応できず、寝込んでしまいました。
ところで、先日都内まで出かける事があり、帰りの電車の中で『脳脊髄液減少症』の治療をされたと思われる二人の婦人の会話が耳に入ってきました。一人の方は最近(1・2年前?)にブラッドパッチをされ元気になり、もう一人の方は旦那さま?が18時間のフライトも乗り越え、オーロラを見に行ってきたような話が聞こえました。そして、「早く治療方法が保険適用されれば沢山の人達が救われるのに…。自分達は病院と原因が判明したから助けられたけどね…」などと話していたので間違いないと思います。
できれば、この婦人達の会話をもっと聞きたかったのですが自分が立っていた場所と婦人達の距離が離れていたため会話の一部分しか聞こえなかったこと、満員電車だったため下車された駅がわからなかったことが、悔しいです。
ちなみに、私も『脳脊髄液減少症』が完治したらアラスカに行って、オーロラを見るのが目標の一つです。
ゆみぷー様
コメントありがとうございます。
先日の雪で体調を崩された方は少なくありませんでした。
ただ、アラスカはもっと寒いでしょうね!どうか、夢を叶えるよう頑張って下さい!
高橋先生
ゆみぶーさま
爆弾低気圧大変でした。
この低気圧で体調がおかしかった方が多数いらっしゃるのでは
ないでしょうか・・・
道路凍結すると、転倒や、事故が怖いです。どうかくれぐれも
お気をつけください。
ゆみぶーさんのコメントを拝見して、また元気がでました。
この病気の患者は、回復した話をきくと、元気がでます。
本当につくづく思うのですが、脳脊髄液減少症は、誰もがなり得る
疾患です。だから、もっともっと認知度があがれば、
初期の対応をしっていれば、長引かずに完治していく可能性が高い
と思います。みんなにもっともっと知ってもらいたいです。
悪化と、改善の繰り返しで本当に奇病ですよね・・・
高橋先生の患者さんで、もうすっかり良くなった方でも、やはり症状がでる、調子がわるい時期ってあるのですか?
なんとか、妊娠出産できるようになりたいです。
ふく様
コメントありがとうございます。
御指摘の早期の対応は非常に重要なポイントです。その意味でも、脳脊髄液減少症の認知度上昇は重要です。
>高橋先生の患者さんで、もうすっかり良くなった方でも、やはり症状がでる、調子がわるい時期ってあるのですか?
誰でも好不調は、つきものだと思います。ふく様の目標達成を応援しています。