脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

海外のガンCM

海外のガンCM

先日放送の「誰も知らない泣ける歌」で、「わずか60秒でも伝えられる感動がある」と絶賛をあび、全世界に広まったイギリスのCMが紹介されました。

白血病治療により、髪の毛が抜けてしまった男児が主人公です。

ためらいながらも、久しぶりに学校に行き、教室に入ると、そこには帽子を深々とかぶった同級生が待ち構えています。そして、一斉に帽子をとると、皆が皆スキンヘッドでした。

なんという友達のいたわり方でしょうか?感動を通り越しました。


以前、小学生で悪性の脳腫瘍を患ったO君を思い出しました。

O君は、ある日の絵日記に、自分の髪の毛が薄い事と、それを背後で笑う人々がいる事を書いていました。その頃のO君、そして御家族の心中を察する事ができません。

その後、O君は、愛する家族に見守られ、この世を去りました。

上記CMと、何と対照的でしょうか?

小生は、子供達の脳脊髄液減少症の治療もさせて頂いていますが、学校で教師、同級生、同級生の家族などから理解が得られず、苦しまれている事をよく耳にします。

病を体験しないと、なかなか健康のありがたみ、病気の辛さは理解できないと思います。しかし、病を患うのは非常に辛い事です。一人ひとりが、痛みを理解し、いたわりの気持ちを高めて頂けたらと思います。