吉村 昭さん
- 2012.03.25
- 日々のつれづれ
母校、東京慈恵会医科大学学祖 高木兼寛先生の伝記「白い航跡」
をはじめ、多くの名作を生み出された小説家、吉村 昭さん。
その後、日頃より大変御世話になっている、F先生から、いくつかの名著を御教授頂きました。
歴史小説は、司馬遼太郎さんの作品を多く読んできましたが、吉村さんの作品は、違った視点から描かれており、非常に新鮮に、学ぶ事も多いです。
また医学に関する名著もあります。
私が興味深く拝読させて頂いた作品は
「白い航跡」
「日本医家伝」
「ポーツマスの旗」
「生麦事件」
「漂流」
です。
現在、「桜田門外の変」を拝読中です。
まだまだ、読んでいない作品が多いので、時間を見つけて読んでみたいと思います。
ちなみに「白い航跡」に関して、吉村さんが尊敬する森鴎外氏を調べているうちに、脚気論争を知って、複雑な想いになったそうです。
御教授頂きましたF先生に感謝申し上げます。
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高高(たかたか) 2012.03.25
髙橋浩一 先生
明治天皇は、坂本龍馬という人物をまったく知らなかったそうですから、司馬遼太郎氏が、彼を世間に知らしめた功績はおおきいですよね。
しかし、司馬氏の軍隊時代の経験から、乃木大将はものすごく凡庸な人物として描かれています。
司馬氏の上官が、彼にとてもつらく当たったそうです。
その上官は、乃木の部下で、乃木の信奉者だったそうです。
そういうことが、司馬氏の「乃木観」に大きく影響しているのでしょう。
小説は、あくまでも小説です。
「真実は何か。」ではなく、「作者は、その人物をどう見ているか。」なのだと思います。
吉村氏は、精緻な時代考証で知られていますが、彼の人物の取り上げ方には、彼が悪性腫瘍の重病患者だったことが大きく影響していることをうかがえる部分が随所に散見されます。
高橋浩一 先生
吉村氏の「長英逃亡」もぜひお読みください。
往時の医師の強い志を熱く感じることができます。
F様
コメントありがとうございます。
本当ですよね!
もし明治天皇の視点からであれば、乃木大将は、かなり重臣となります。
司馬遼太郎氏の功績は大きいですが、あくまで小説と考えるべきと思います。
吉村昭氏の作品は、中立に物事を見ているように思えて、興味深いです。
F様
コメントありがとうございます。
>「長英逃亡」もぜひお読みください。往時の医師の強い志を熱く感じることができます。
是非、読ませて頂きます。情報ありがとうございます。
髙橋浩一 先生
テレビを見ていたら、予告編で、「陽だまりの樹」をやっていました。
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/hidamari/
一度は医師をめざした手塚治虫氏がかいた修業医の物語ですから、たのしみですね。
あきちゃんで~す様
情報ありがとうございます。早速チェックしてみます。
研修医の話ですと、渡辺純一さんの「白夜」という小説がありますが、医学生時代に興味深く拝読させて頂きました。ちなみにそこでは、腰椎穿刺はとても痛みを伴うと書いてあったと記憶しています。
高橋浩一 先生
「桜田門外の変」をお読みなら、次は、同じ吉村氏の「天狗争乱」ですね。
「桜田門~」の続編とでも言うべき作品です。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
「天狗争乱」!
情報、誠にありがとうございます。