カラオケで学ぶ昭和史
- 2009.05.19
- 日々のつれづれ
最近、次男とカラオケボックスによく行きます。
歌の採点で、高得点をあげたほうが勝ち!という勝負をしています。
現在まで、2勝4敗と次男に負け越しています。
先日、次男とカラオケ勝負をしましたが、画面の背景設定に「昭和史」がある事に気付きました。
全曲、背景を昭和史に設定し、約90分、昭和初期から、昭和の終焉までの有名な歴史的映像を眺め、歌で勝負しました。
次男の好きな「嵐」の曲に、昭和初期の映像は多少違和感がありましたが、今後、彼が勉強をすすめた際に、少しでもこの「カラオケで学ぶ昭和史」が影響を与えてくれれば良いのですが・・・
私的には、歌と昭和史の両方を堪能できた感じです。 勝負は、私の歌った「ファイターズ賛歌」が、88点を叩き出し、次男に勝利!対戦成績を3勝4敗としました。
先日、知人から田中正明著「パール判事の日本無罪論」(小学館文庫) を薦められ、拝読させて頂きました。
今まで私が持っていた日本史観に、いくつもの新たな衝撃が走りました。
国民として、日本を知るための良書と思います。
高橋浩一 先生
社会科教師として一言。
パール博士は、東京裁判で唯一人、戦犯として訴追された被告人の「全員無罪」を主張した人物ですね。今、氏の業績が再評価されています。「歴史」は元来、勝者が自己の正当性をアピールする筋書きで書かれるもので、それが「正史」となっています。
何が真実なのか、を見極める眼が、民主主義の世の中では国民に求められるのだと思います。
東京裁判の真相について、国民は知るべきだと考えますが、いかがでしょうか?
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
GHQの「ウォー・ギルト・インフォーメーション」による影響は、日本人にとって大きいと思います。
私もその一人でしたが、パール博士の業績には、本当に影響を受けました。
全く御指摘の通り、東京裁判の真相、それからパール博士の事を多くの方々が知るべきと思います。
高橋浩一 先生
今日の朝日新聞に、大逆事件の「幸徳秋水」を見直す記事が出ていました。論拠として、彼の主張は、現在の日本国憲法と酷似していることなどが挙げられています。
そこには、六年生の国語の教科書に出てくる「田中正造」(つまり、伝記文です)の天皇直訴文を書いたのが、幸徳秋水であることも併記されていました。そういう見方もあるのです。
つまり、歴史の舞台ににあまりにも早く登場しすぎて、正当に評価されないばかりか、反逆者の汚名を着せられることもあり得るということですよね。
パール博士の論法…「東京裁判そのものが無効なのだから、被告人は全員無罪」は、きわめて正論ですが、いわゆる東京裁判史観の呪縛に日本人は縛られ続けています。
東京裁判に、自虐史観でも広告史観でもない、真に科学的で正当な考察が加えられるべきであると思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
歴史の舞台に早く登場しすぎる・・・幕末など激動の時代には、先頭にたって動き過ぎる人は討たれ、じっとタイミングを待った人が歴史を変えると、司馬遼太郎先生が言っていた気がしますが、そのような事は、医学でも当てはまる気がします。
東京慈恵会医科大学、学祖、高木兼寛先生も、広く評価されたのは、先生の学説発表後、しばらく経ってからでした。
話は少々それましたが、日本の歴史について、東京裁判を含め、多くの日本国民が自虐的史観でなく、御指摘の通り、科学的で正当な評価をされるべきと思います。
高橋浩一 先生
広告史観…変換ミスです。もちろん、「皇国史観」です。
生徒に、「日本国憲法は元々英語で書かれた、って知ってる?」
と訊くと、すごく驚きます。でも、それは日本人の常識となるべき事項です。自分の国の憲法も自分で決められないような、情けない国になってしまったということです。しかしながら、そのことと「東京裁判の被告は有罪か?」という問題は、全く違う次元で論じられるべきだと思います。それをごっちゃにするから、いよいよ訳のわからない話になってくる…汗。
早く登場しすぎた人々…昨年のノーベル物理学賞の理論だって、
もう何十年も前に発表されていたのでしょ? 「早すぎる人々」も貴重であることに間違いはないと思います。
吉田松陰だって、処刑されたのは、30才のときです。しかし、彼の名声は、今でも近代史に燦然と輝いていますよね。
高橋浩一 先生
別にお知らせした「21世紀の歴史」(J.アタリ著)が先のNHKの放送によって、増刷が決まったのか、ネット各社で、また販売されています。「どこも売り切れ。図書館の予約は20人も順番待ち…」だっただけに、とても楽しみに購入予約しました。到着が待ち遠しいです。一昔前に「大予言」の本が流行しましたが、そんな雲をつかむようなお話ではなく、「歴史を経済から予測した」本です。高橋先生もいかがですか?
高橋浩一 先生
高橋先生は、映画はご覧になりますか? 私は、話題になった映画は、なるべく観るようにしています。
今日は、「天使と悪魔」を観てきました。ちょうど地理で、バチカン市国を学習する前だったということもあります。TDLより小さい国が、世界10億の民を統べている、ってとても不思議な感じがしますよね?
主演はトム・ハンクス。同年代だし、彼がリンカーンの末裔だということもあって、大好きな俳優です。彼の映画は、多分、全て観ていると思います。笑
「天使と悪魔」の主題は、ずばり、「宗教と科学」です。筋は、ネタバレになってしまうので言いませんが、前作の「ダビンチ・コード」より面白かったです。訴えるものがありました。西洋の
キリスト教史観?についても考えさせられました。
高橋浩一 先生
高木兼寛氏と森林太郎(鴎外)の論争は興味深いですね。海軍と陸軍という構図も面白いし、脚気や「貧民散布論」の主張の違いも面白いです。カルテに英語を導入するようになったことも高木氏と関係あるのですか? ドイツ一辺倒の医学界に新風を送り込んだ人物であることは間違いないようですね。
吉村昭氏の本は大好きなので、「白い航跡」を読んでみようと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
早すぎる人々・・・私は吉田松陰さんを思い浮かべながら、この言葉を書いていました。あきちゃんで~す様も、同じお考えのようで、ちょっぴりびっくりしました。
それから、私自身、現在の日本国憲法が押し付けられた要素が強いと知ったのはここ数年です。友人から、歴史の重大性を教わらなければ、今も知らなかったかもしれません。
多くの国民が学ぶべきと思います。
高橋浩一 先生
お返事ありがとうございます。
「親思ふこゝろにまさる親ごゝろけふの音づれ何ときくらん」
松陰の作です。前日來の本ブログの「家族の支え」の原点を行く歌ですよね。
日本国憲法を観れば、あれが英訳だと言うことはすぐにわかります。笑 「日本国民は、…」から始まる前文の1行目は、なんと次の「。」まで、150字なのですから、フツーの日本語ではあり得ませんよね。汗
ただ、誤解の無いように、申し添えておきたいのは、現憲法が、
アメリカから押しつけられたとする結論は、あまりに性急に過ぎると思います。
GHQから、大日本国帝国憲法を改定されることを命じられた政府の松元案(ときの法務大臣です)では、「天皇は神聖にして侵すべからず」を「天皇は至尊にして侵すべからず」(原文はカタカナ、濁点無し)としたのです。これでは、当然、GHQの納得するところとはなりませんよね。その末の「英語版」です。この辺の経緯を生徒には、説明します。
もちろん、日本国憲法が日本語で書かれなかったことを、生徒は悔しがりますが、だれも、アメリカを責めるものはいません。もちろん、自虐でもありません。「反省すべきは我にあり」ということを幼い頭なりに考えるのだと思います。
高橋浩一 先生
「21世紀の歴史」(J.アタリ著・作品社)を読み始めました。350ページもある社会科学の本を読むというのは、久しぶりです。しかし、書かれている内容は、とても魅力的で、どんどん読み進めます。「日本語版への序文」からはじまるのですが、すでに、その段階でアタリ氏の考え方?に引き込まれてしまいました。著作権の関係等で、引用は避けますが、今まで日本が避けて通ってきた道が、いかにこれからの日本にとって不利益をもたらすか…この分析が、すでに明快です。
高橋先生にも、是非お勧めします。今のうちなら、入手しやすいかと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
今まで、日本国憲法を真剣に考えた事がなかったので、いろいろ勉強になります。
現代は、日本国憲法のもとに基本的に動いていますが、吉田松陰など、過去の偉人の事を考慮する事も大切と思います。
あきちゃん様
コメントありがとうございます。
21世紀の歴史、非常に魅力的なタイトルです。早速、拝読させて頂きたいと思います。
貴重な情報、ありがとうございます。
話は変わりますが、「21世紀少年」の第2章は、次男と観に行きました。
高橋浩一 先生
「21世紀少年」には。私たちの世代の遊びがたくさん出てきますね。
第一章の学校ロケは、C市のM中なんですよ。もちろん、一部の関係者しか知りませんが…笑
あきちゃんで~す様
貴重な情報ありがとうございます。
あの田舎的な学校はC市でしたか・・・!自分の学校でロケが行われた事を知らない人も多いわけですね!