ルーマニアの記憶…大切なものは何?
- 2011.02.11
- 日々のつれづれ
大学時代の同級生、山本 敏晴先生
調布市主催の平和祈念事業として、写真展「ルーマニアの記憶・・大切なものは何?」 を開催されています。
http://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=19802
山本先生は、世界中の子どもたちに、「あなたに大切なもの」を絵に描いてもらい、どうして大切だと思うのかを把握してきました。
その中で、ルーマニアの子どもたちの描いた絵が、ずば抜けて上手で、驚いたそうです。
そこで山本先生は実際にルーマニアに行き、子どもたち、その家族に直接会われ、質問されました。
その際の写真とともに、子どもたちの絵が展示されています。
日本にいては、なかなか感じる事ができない感覚を味わえると思います。
以下、山本先生からのメッセージです。
内容1:ルーマニア革命が起こり社会主義から資本主義に移行した社会の中で貧富の差が拡大。
民衆の不満がうっ積する中で、青少年たち120人に質問をした。
「あなたの大切なものは何か? それを絵に描いて下さい。」
彼女ら彼らが描いたものは、なぜか「過去、伝統、先祖」などの過去に関するものが多かった。
一人の少女(マリア)は言う。「大切なことは、 自分がどこから来てどこへ行くのか、 それを忘れないこと。」この言葉をメインテーマにしながら写真と絵と映像作品の混合で表現する現在ルーマニアの叙事詩。
(2010年4月に 新宿ペンタックスで開催し、 好評を博した写真展ですが、 写真と絵の点数を、かなり増加しました。 40点だったものを、 64点に増やしました。)
(映像作品も東海大学・広報メディア学科の協力で 作成いたしました。 17分のものが 会場で永久リピートされております。)
内容2:写真展の片隅で「世界で一番いのちの短い国」西アフリカ・シエラレオネの写真展も同時に開催。
作者の滞在日: 2月11日(祝)10:00~18:00 2月13日(日)10:00~18:00 3月19日(土)10:00~18:00(14:00~15:00講演会)
これらの日に国際協力に興味のある学生さまなどからの質問を受け付ける予定ですが、国際協力に興味のない、一般の方もお待ちしております。
今回の写真展は、これまで私が行ってきた途上国にある社会問題の紹介と国際協力をする人の育成、という活動とは異なり、人間とは何か、を問うような叙情性(芸術性?)の強い内容となっております。
ご興味がございましたら、ご来場頂ければ幸いです。
宇宙船地球号 山本敏晴拝
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高橋浩一 先生
ルーマニア革命によってチャウシェスク元大統領が処刑された姿は、
まだ記憶に生々しく残っています。
革命が成った現在、六割以上の国民が「チャウシェスク、私はあなたが恋しい。」
と過去の政治の復活を望んでいるともいわれます。
すくなくとも、新しい政治がなかなかうまくいっていない証拠ではあると思います。
ルーマニアには、心理検査のWISC で有名なウェクスラーや、
もっとポピュラーなところでは、体操のコマネチなどが生まれ、
高度な学問や文化、芸術があります。
そういった「人間の英知」で、また人々が幸せな生活を送ることができる日が
来ることを信じています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
山本先生は今のルーマニアは、民主主義により格差が広がり、より裕福な生活ができるようになった方々がいる一方、革命後に、より生活がきつくなった!という方々がいるようです。
後者の方々が主に、「チャウシェスク、私はあなたが恋しい。」と言っているのではないでしょうか?
ただ、ほとんどのルーマニア人が母国に対して誇りと愛を持たれているようです。