見逃し症例から
- 2010.09.12
- 日々のつれづれ

TBS 日曜劇場「GM~踊れドクター」を監修されている千葉大学総合診療部 生坂 政臣教授著書
「見逃し症例から学ぶ 日常診療のピットフォール」 (医学書院)
を拝読させて頂きました。
器質性疾患にあてはまらず検査が正常だから心因性だろう、という思考プロセスは危険である。
上手な医療面接は、それ自体が患者を癒す。
その他
いかに日常の外来診療を楽しむかなど、実際の症例をクイズ形式で提示され、解説されています。
頭痛編には、17歳女性。起立時の頭痛が出現し、近医を受診したが、不登校と診断され、心療内科受診を勧められたという症例が取り上げられていました。
診断は特発性低髄液圧症候群です。
実際に多くの病に悩む方々を診察されてきた経験から述べられている著書で、症例に対する考え方に加え、医師としての姿勢、心構えなど、勉強になりました。
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高橋浩一 先生
「見逃し症例から学ぶ 日常診療のピットフォール」をお読みいただけたのですね。
ありがとうございました。
>上手な医療面接は、それ自体が患者を癒す。
このことは、カウンセリングの基本中の基本だと思います。
「聴いてくれるだけで゛気持ちが落ち着く」ことは、親子関係でも、師弟関係でも緊密な関係にはよくあることです。
「ブラセボ効果」などにも、通ずるものがあるのかもしれません。
脳脊髄液減少症に行き着いた患者の方々は、このブログへの書き込みなどを拝見させていただくと、それまでの診察で、少なからず「ビットフォールにはめられた」感を一度はお持ちなのではないかと思います。
すべてのDrの方に「患者を傾聴する姿勢」があったなら、医療の局面ももう少し違うものになるのかもしれない…
などという考えを自戒のものとして、私も子どもたちを「傾聴」していきたいと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
コミュニケーションが上手くいくと、ピットフォールが少なくなるかもしれません。
これは医療に限らず、家庭、教育などでも共通なのではないかと思います。
高橋浩一 先生
生坂先生は、「問診」をDVDにも収めていらっしゃいます。
サンプル動画ですが、なかなか興味深いです。
ご覧ください。
http://www.fooooo.com/watch.php?id=9T81ek2r1UU
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
サンプル動画、拝見させて頂きました。BATHE、常に心掛けなくてはいけないと思います。
情報、ありがとうございました。