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歴史は奥深い

歴史は奥深い

坂本龍馬といえば、明治維新の功績者として立派な人物で、歴史上の好きな人物を挙げろという問いには、必ず上位に入るほど人気があります。

しかし、坂本龍馬を「利にさとい武器商人」と評している方がいます。

新井喜美夫氏著、「転進 瀬島龍三の遺言」(講談社)によると、

「龍馬は武市瑞山にそそのかされ、土佐勤皇党に加盟し、尊皇攘夷運動に関わったため、土佐にいられなくなり、やむなく脱藩し、武器商人と組んで暗躍した。

その少し前、アメリカで南北戦争が予定より早く終了し、大量の武器が余った。

これを知った長崎のグラバー邸の主、グラバーが日本で薩長に売れ残った武器を買わせ、儲けようとした。

その手先として引き入れたのが坂本龍馬である。」(要約)

司馬遼太郎氏「竜馬がゆく」などにより、日本史上の英雄として語り継がれる事が多い坂本龍馬ですが、こんな捉え方もあるのかと、興味深く拝読させて頂きました。

新井氏のように考えると、船中八策を提示しながら、政治の中心に留まろうとしなかった事も納得できる気がします。

ちなみに瀬島龍三氏とは、近々ドラマ放映される「不毛地帯」の主人公のモデルとされている方です。