脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

野口 英世

野口 英世

先日、NHK、「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」にて「科学者 野口英世」が取り上げられました。

「科学者 野口英世」 – フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 – NHK

千円札にも描かれ、上野公園にも銅像がある程の偉い先生というイメージでしたので、

「なぜ野口は間違ったのか?」

にはじまった番組に、 非常に驚きの連続でした。

光学顕微鏡しかなかった時代の野口先生の発見の多くは、後に電子顕微鏡の出現など、科学の進歩により否定され、現在では野口先生の業績としては、梅毒病原体を進行性麻痺患者の脳内に発見した事と、脊髄癆患者の脊髄に発見したことのみと言われています。

しかし、アメリカ医学界では野口先生を「実験マシーン」と言うほどの、忍耐強い研究姿勢は、私には決して真似ができません。

明治、大正時代の感染症研究においては、尊敬すべき業績ではないのかと思っております。