たっとい夢 その5
- 2022.12.25
- 日々のつれづれ
高校に進学すると、TAKASHIとも、HIROMIとも、別々の方向に進み、顔を合わせる時間は、極端に減った。
それでも母校西中陸上部のことは気になっていた。
TAKASHIのことは見かけることはなかったが、まじめに練習を積み重ねているとの声が伝え聞こえてきていた。
そして時が少し流れて慈恵医大に入学し、陸上部に入部した私は、織田フィールドで練習をしていた。
織田フィールドは、当時、一般に解放されており、高校や大学、多くのアスリートが練習に使用していた代々木公園内のグラウンドである。
ある陸上の強豪高校も、織田フィールドで練習しているのを見かけ、一流アスリートと一緒の空間で練習できること、何だか気分が高揚した。
その陸上強豪高校の練習の和から、一人の部員が私に近づいてきた。
TAKASHIだった。
「先輩、ご無沙汰しています。」
練習中に、わざわざ挨拶に来てくれて、正直、嬉しかった・・・
続く
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