新札
- 2024.07.09
- 日々のつれづれ
先日の診察の際、10代の女性の方から
「医療ドラマで良く【御意】という言葉を聞くけど、実際の医療でも良くあることなのか?」
との質問を頂きました。
大なり小なりイエスマン的な医師は、今もいると思いますが、逆に上司の意見に反して、自分の意見を言える医師は?と考えると、真っ先に新千円札の北里柴三郎先生を思い浮かべました。
北里先生は、脚気論争の最中
脚気論争 │ 山王病院脳神経外科・Dr.高橋浩一 (takahashik.com)
脚気の原因が感染症であるとの考えが主流の森鴎外をはじめとした東大に対し、自説を曲げずに主張されました。結果として東大との間に大きな軋轢が生じて東大に席がなくなりました。
しかしその後に「私立伝染病研究所」「私立北里研究所」を設立され、研究、教育に多大な功績をあげられました。
北里先生のご活躍当時は、上司の意見に背くのは、現代以上に大変であったと思います。この一件だけをみても、新千円札にふさわしいと改めて感じさせて頂きました。
耳寄りな心臓の話(第21話)『 銃弾よりも多くの命を奪った脚気心』|はあと文庫|心日本心臓財団刊行物|公益財団法人 日本心臓財団 (jhf.or.jp)
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