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凄過ぎて、アドバイスできない

凄過ぎて、アドバイスできない

スポーツの問題の多くは、スポーツ心理学を応用すれば解決できるのではないかと考えています。

しかし、男子バドミントンの闇カジノの問題、特に、田児賢一さんの件は、非常に難しく、答えを見出せていません。

田児さんは、日本男子バドミントンチームの中では、ずば抜けた存在でした。

何度か日本選手権などで、直接、田児さんの試合を観てきましたが、試合中にコーチが、ほとんど田児さんにアドバイスをしない事に、何となく違和感を感じていました。

またロンドンオリンピック前の調整も、代表合宿に参加せずに独自に調整が許されるなど、一流選手過ぎて、監督、コーチが声を出せない状況が、結果として今回の件につながったと思います。

この件、今回だけの問題にとどまらずに、程度の大小はあっても、結構多いのではないかと思います。

例えば公立学校では、顧問の先生が、その部活動の運動経験が全くないということは決して稀でありません。

凄過ぎて、アドバイスできない → 愚行に走る

という問題は決して少なくないのではないかと思います。

この件、先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会にて東海大学、高妻容一教授に質問させて頂きました。

高妻教授も、非常に難しい問題と答えられました。

難しいながらも、やはり指導者や親の指導が大切で、サッカーの中村俊輔選手の例をお話し頂きました。

中村選手は学生当時から、ずば抜けた実力の持ち主でしたが、人間性に問題があったそうです。

監督は、本人に気付いてもらうために、しばらくの期間、試合に器用しなかったそうです。

そういったことなどが重なって、中村選手が自分の問題を自分で気付き、その後のワールドカップ代表などの活躍につながったそうです。

「自主」と「強制」のバランスが大切なのでしょうが、とても難しい問題です。


あきちゃんで~す先生、皆様、良いアイデアがあれば、御助言頂けたら幸いです。