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琴奨菊とメンタル

琴奨菊とメンタル

琴奨菊関の優勝、見事でした。

平成23年初場所、琴奨菊関は大関昇格目前で連敗するなど、精神面の弱さを見せてから、スポーツ心理学の第一人者、高妻容一教授の指導を受け、メンタル面の強化に努められてきました。

http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/25979/518950/

http://www.asagei.com/excerpt/1543

今場所の優勝、体調や技も素晴らしかったと思いますが、精神面での安定は、メンタルトレーニングの成果を凄く感じました。

ラグビーの五郎丸選手の活躍で、ルーティーンが、メンタルを安定させると有名になっていますが、どうしてルーティーンがメンタルを安定させるのか?その意味を本当に理解している人は、どの位いるのか疑問です。

私もメンタルトレーニングを勉強してきて8年になりますが、ルーティーンの本当の意味が理解できたかな?と感じるのは最近です。もしかしたら、今でも本当のルーティーンの意味を理解していないかもしれません。

基本的な事を述べると、ルーティーンはスポーツ心理学では、プレパフォーマンス・ルーティーンと言い、パフォーマンスの前に行う、一連の考え、動作のことです。

同じ動作をすることで、気持ちをぶらさずに安定させて次の行動、パフォーマンスにつなげる重要なスキルです。

では、同じ動作をしたら気持ちが安定しますか?安定するとしたらどうしてでしょうか?

ルーティーンによって外的、もしくは内的な障害を取り除き、安定したパフォーマンスを発揮できるようになるためには、メンタルのトレーニング、つまり日々の努力の積み重ねが必要です。

習慣化が必要です。

一朝一夕に成せることではありません。

ここ数日、テレビにて琴奨菊関の試合前の動きを見ていましたが、同じ動きで心が安定しているようでした。おそらく琴奨菊関は、メンタルトレーニングを続けて、精神面での強化、日々の鍛錬もはかられてきたことと想像します。

邪念が入る余地のないような琴奨菊関の心の安定、今後の益々の活躍を応援させて頂きます。