心理治療外来
- 2014.07.08
- メンタルトレーニング 学会・講演・論文 脳脊髄液減少症
第33回 平衡班研究会
慶応義塾大学医学部 耳鼻咽喉科教室 中井 貴美子先生から
「耳鼻咽喉科疾患に対する心理治療外来」
の演題で、御講演頂きました。
耳鼻咽喉科疾患で頻度の高い症状の一つは’めまい’です。
‘めまい’では
- 発作の不安、心配
- 計画が立てにくい
- 行動が制限され、気分が害され、体重が増える
といった悪循環に陥る方が少なくないそうです。
そして、そのような予期不安に対して、自律訓練法が有効な場合があるそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/自律訓練法/
また、回復のための持続のコツは、small step、つまり、小さいこと、こつこつとしたことの積み重ねにより行動形成の連鎖を生じさせるのが重要であると述べられました。
脳脊髄液減少症の回復にも、共通した事が言えると思います。
さらに、
「過去の出来事にこだわっている人」
「過去の出来事が自分をダメにしている」
という考えが、今の自分をダメにしていると気付かせるのも重要だと述べられていました。
スポーツ心理学のメンタルトレーニングでも、コントロールできない過去の出来事を考えるのでなく、コントロール可能な未来に視点を向けるのは大切です。
今回も多くを勉強させて頂きました。
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高橋浩一 先生
「スモール・ステップ法」は、教育の世界では、もはや確立された考え方です。
実際に、スモール・ステップ法を取り入れた予備校が、大繁盛していますね。
http://www.yotsuyagakuin.com/w_teachers/55.html
心理学の分野でも、原因や理由などの「過去」のことに目を向けるのではなく、「すべての人間の行動には、目的がある。」という、「目的という未来」に注目した「アドラー心理学」があり、私も、現在、勉強中です。
http://adler.cside.ne.jp/database/001/001_01_noda.pdf
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
スモール・ステップという言葉は、中井先生に初めて教わりましたが、「コツコツとできる事を!」など形を変えて感じていはいました。
心理学、奥深く感じています。
今後もスポーツ心理学を中心に勉強していきます。