ハノーファー連邦警察オーケストラの首席オーボエ奏者
- 2009.11.29
- メンタルトレーニング 音楽・コンサート
先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会に、プロの音楽家が参加されました。
ハノーファー連邦警察オーケストラ、首席オーボエ奏者 黒瀬 大輔氏 です。
http://k-net.blog.so-net.ne.jp/
黒瀬氏は、「メンタルトレーニングの音楽界への応用」と題し、プレゼンテーションされました。現在、東海大学で高妻容一教授の下で、メンタルトレーニングを勉強されています。オーケストラを退団されてまで、研究に励まれています。
音楽でプロになると、モチベーションを保つ事が困難になる場合が少なくないようですが、黒瀬氏はメンタルを鍛え、よりレベルの高いミュージシャンになる事に目標を設定されています。
音楽は他者が成績を評価する事が多く、心理面の影響が大きいため、メンタルトレーニングは音楽に応用できると結論されています。
それから音楽のみならず、どんな分野にも、私生活にも応用できると述べられました。全く同感でした。
さらに興味深い話としては、指導者についてです。
指導者は大きく
①専制的指導者
②放任的指導者
③民主的指導者
に分類され、日本の音楽界では専制的指導者が非常に多く、中でも指導方法を研究せずに自分の経験 (例えば俺がこうしたのだから、お前もこうしろ!) のみに頼った経験的指導者が多いのが問題だとも述べられていました。
(医学界にも、ある程度、当てはまっている感じがします。)
プロミュージシャンとしての夢を達成された後も、自己を磨かれる姿勢に敬服しました。益々の御活躍をお祈り申し上げます。
(ちなみに黒瀬氏は、漫画「のだめカンタービレ」に出てくるオーボエ奏者の黒木泰則のモデルではありません。)
写真は、会場である青山学院内のツリーです。研究会で気持ちが高ぶった後に見たツリーは、最高に美しく感じました。
高橋浩一 先生
私も、趣味で音楽をするので、「楽器を生業にする」ということが何を意味するのか、少しはわかるつもりです。
ちなみに、黒瀬氏の同門の方も何人か存じ上げております。
器楽は、趣味としてはとても楽しいものですが、プロ、とくに日本で、となると「なかなか食べては行けない」状況なのが現実です。
ですから、「器楽のプロを目指す」段階で、もう相当なメンタルトレーニングができあがっているのだと思います。
その中で、活躍されている方ですから、ましてやオーボエのような就職間口が狭い職場で活躍されるには、精神面も楽器の技術に大きく含まれるのだと思います。
(ちなみに「のだめ」の黒木君の「吹き替え」をなさっているのは、NHK交響楽団の池田昭子さんです。)
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
仰るとおりと思います。
いかなる分野でも、その道のプロとなると、相当メンタルが強いと思います。そこをさらにレベルアップする事がメンタルトレーニングと思います。
しかし、スポーツにしても音楽にしても、プロとして生きていく事は、さぞかし大変でしょう。
趣味でスポーツと音楽を楽しむ者にとっては、想像ができません。
高橋浩一 先生
全く話題が飛んで申し訳ございません。
以前のスレで、先生が「漢方の効用」について書いていらっしゃいましたね。
今回の事業仕分けで。「漢方薬は保険適用外に」となりましたね。どうおもわれますか?
民主党政権のパフォーマンス面だけではなく、ひとつひとつの政策の中身を、国民自身もよく確かめる必要があると強く感じた一幕でした。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
私もよく把握していませんが、市販薬として購入可能な漢方は保険の適用外とする、という感じと認識しています。
しかし、漢方薬には良薬が結構ありますので、早くも反対意見が多いようです。
指摘には先日お話させて頂いた漢方16番に加え、防風通聖散 (62番)は、肥満予防として愛用させて頂いています。
高橋先生、いつもお世話になっています。
先生にお会いすると、ほっとします。
このたびの漢方薬保健適応外には驚いています。
脳脊髄液減少症の娘ですが、漢方医に身体の状態を診て頂き、処方していただいた漢方薬によって、めまいはすっきり治まりました。
この病気は水分摂取が大事ですが、摂った水分が体質によってはうまく排出されず、漢方でいう「水毒」という状態に陥ってしまうようです。水分を減らすということだけでは改善されにくなってしまった状態(水はけが悪い)に、漢方薬は有効と感じています。
娘がこの病気になってから、なかなか改善しにくい症状に耐えるだけではなく、身体本来の状態を整え、力を引き出してやりたいといろいろ勉強しています。
その中の一つとして今頼りにしているのが、漢方薬です。
現在も一回の診察につき、2種類の薬までしか保健適応はありません。
今回、保健適応外になった理由等、まだ私ははっきり知りません。
でも、西洋医学と東洋医学、どちらも大事と思います。
どちらも必要としている患者がいます。
今、急いで署名活動等されているようです。
再検討を望みます。
かつ様
コメントありがとうございます。
御指摘の通りです。
漢方でないと、良くならない!といった患者様も少なくありませんので、何とか考え直して頂きたいです。
しかし日本の医療は恵まれているとはいえ、リハビリテーションや介護の点など、多くの大きな問題を抱えています。
民主党政権に、改善の方向で!と期待をしているのですが・・・