向上の心理学
- 2012.11.25
- メンタルトレーニング

先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会
高妻容一教授より「向上の心理学」という非常に興味あるお話しがありました。
継続して勝つには、どうしたらよいか!?
- 勝利の後に、勝利を求める
- 高い向上心を保ち続ける
- 優秀な人材を集める
- 指導者が、しっかりとした理念を持っている
- チームとして共通のモチベーションを持っている
などが挙げられます。
何か目標を達成してしまうと、そこで向上がストップしてしまう方も少なくないと思います。
代表的なのが、「燃え尽き症候群」です。
しかし、いかに目標達成後に向上できるか!
Jリーグは、発足当時に100年構想として10年ごとに理念を考え、日本におけるサッカーの発展につなげていく事を考えています。
発足から最初の10年は、とにかくサッカーの技術が問われました。サッカーが上手ければ、あとはどうでもいい。言葉は悪いかもしれませんが、「サッカー・バカ」の育成が重点でした。
しかし、サッカーが上手いだけではだめで、海外の一流選手などをみても、サッカーの技術に加え、人格も一流である事が必要だと考えました。現在では、「ライフ・スキル・マネージメント」つまり人格の養成を、かなり重要視しているそうです。
話はそれましたが、いかに向上心を保ち続けるのかは、スポーツにおいて上記の継続して勝利でき得る要因に加え、人間として、多くの方々から尊敬されるような人格形成も重要でないかと考えさせられました。
スポーツ以外にも言えると思います。
社会、教育、医療などなど、それぞれの専門バカでなく、人格が伴えば、人も集まり、豊かな人間関係が形成され、良い刺激が持続し、さらに人間力がアップする。
それが前向き思考を増強させ、勝利のため、仕事のためのみでなく、人のため、世のためを考えられる事につながり、向上心を保ち続ける大きな要因となり得るのかなとも感じました。
今回も非常に勉強になりました。
次回は12月14日(金)です。18:00-21:00その後懇親会有(希望者)
場所 青山学院大学 4号館420教室 (JR渋谷駅下車徒歩15分・地下鉄表参道下車徒歩5分)
参加費:一般500円
-
前の記事
脳脊髄液漏出症画像判定基準 2012.11.25
-
次の記事
予防接種 2012.11.28
コメントを書く