メンタルヘルス①
- 2012.08.26
- メンタルトレーニング
先日、山王病院にて国際医療福祉大学、和田秀樹教授より、
「メンタルヘルスの基礎知識」と題して、講義がありました。
精神医学を元に、いかにメンタルヘルスが重要か、また自殺や認知症患者増加など、現在の日本の問題について、述べて頂きました。
新しい発見があり、それから今まで知っていた事でも、別の視点から考えられ、非常に勉強になりました。 心より感謝です。
講義では、
最初に、和田教授が監督を務める、介護をテーマにした新作映画『「わたし」の人生<みち>我が命のタンゴ』http://www.watashinomichi.com/ を紹介頂き、
- 現在の日本の現状
- 介護の問題点
- 認知症への対策
など、述べて頂きました。
近年の日本での介護離職率は年間14万6千人と言われています。うち、2万5千人が男性です。
介護の問題は非常に深刻です。
では認知が進む高齢者に対して、何が良いのでしょうか?
認知症が存在しても、本人の機嫌が良ければ、トラブルが発生する事は少ないそうです。
そのために昔、良く歌っていた唄を歌わせたり、上手くいった話をしたりするのが良いそうです。
一方、孤独感、孤立感が強いとトラブルが発生しやすく、そのために集団療法などが有効とのことです。
次に自殺の問題
日本の社会はアメリカ型に改革されてきています。
年功序列の社会から、トップダウン経営となり、リストラなど中高年雇用の不安が高くなっています。
しかし、それに対するメンタルヘルスの整備が不十分です。
そのため、「心の病」が増加しています。その中に、うつ病が、高い割合を占めています。
うつ病を早期に発見し、悪循環を絶って、脳の形態変化を防ぐ事が重要です。
そのために、うつ病を知る事が重要です。自殺の予防につながります。
うつ病を知る事で、対策、カウンセリング、専門医への早期受診などが可能になります。
実際に、ある村では、うつ病への理解を深める事で、自殺者数を劇的に減らしたそうです。
もし家族が、うつ病になったら
- 心理的教育により偏見をとり
- 話を徹底的に聴き
- うつ病に対しての理解を深め
- 専門医へ相談
する事が重要と述べて頂きました。
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