ケガの克服
- 2011.07.23
- メンタルトレーニング
関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会
元プロ・ラケットボール選手、廣林恭子氏をゲストに、高妻容一教授のお話を踏まえて、「ケガの克服」について考えてみました。
廣林氏は、膝の前十字靭帯、内側側腹靭帯、内側半月板を一度に損傷しました。
この前十字靭帯、内側側腹靭帯、内側半月板の損傷は「不幸の三兆候」と言われ、運動選手としての活動は絶望視される大怪我です。
廣林氏の、このケガの克服には
- 周囲の協力
- 自分の中で、ケガで運動ができないという限界を取り除いた。
- あきらめずに、高い目標を保ち続けた。
- 辛い時は思いっきり泣いて、辛い想いを後々まで引きずらないようにした。
- ケガやプロとしてのプレッシャーを感謝の気持ちでプラスに転じた。
などの点が重要と述べられました。
さらに高妻教授からのお話も頂きました。
ケガをしたら落ち込みますか?
通常、答えはYes. です。
スポーツ選手の場合、ケガをして落ち込むのは、普通の選手です。
では一流の選手、もしくは一流になる選手は、ケガをした場合、どういった心理面で対応するのでしょうか?
まず「できる事」と「できない事」を区別し、何ができないか!でなく、何ができるかを考えるべきです。
また、一人でケガの悩みを抱え込まず、誰かに相談する事も必要です。
もし相談を受けた側の場合は、なるべくポジティブな言葉を選んで対応する事が望ましいです。
メンタル・トレーニング・コーチは、この点でしっかりした考えを持たれています。相談されると良いでしょう。
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髙橋浩一 先生
以前、先生から「けがを克服したスポーツ選手を知らないか?」とお尋ねがあったときは、全く意識しませんでしたが、ご著書が車の中に置いてあったの見て、愚息が熱心に覗いておりました。
愚息も、けがとうまく付き合いながら、武道を一生の趣味にしている者でした。昨日も、整形外科に通院したくらいです。
読後感などきいてみようと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
先日は不躾なお願いをして恐縮です。お時間のある時に、著書の感想など頂けたら幸いです。
髙橋浩一 先生
>まず「できる事」と「できない事」を区別し、何ができないか!でなく、何ができるかを考えるべきです。
このことは、けがばかりでなく、病気に対しても言えますよね!
病気、特に、大病をすれば、恢復しても、以前に比べてできることが減ったりしますよね。
そこをいつまでもくよくよしていても、みじめな気持ちが膨らむだけです。
「じゃあ、自分になにができるか?」と考えると、健康なときには思いもつかなかったことを考えられたりする経験を、自分自身もしています。
髙橋先生のお言葉は、まさに「ポジティブ心理学」の神髄を突く考え方だと思います。
F様
コメントありがとうございます。
過分な評価御礼申し上げます。
病気や怪我の時に、いかに充実した時間を使って、向上していくか!を考えています。
病気や怪我は悪い事ではないので、是非、有効に時間を使って頂きたいです。