チャンスの予行演習
- 2011.05.29
- メンタルトレーニング
先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会
「チャンスの予行演習」という話がありました。
例えば、バスケットボールの試合で1点差で負けていて、試合時間が残り数秒で2本のフリースローが与えられた時
「2本決めれば逆転勝ち!チャンス!」
と、考えるか
「2本はずしたら負けだ!ピンチ!」
と、考えるか
または
「2本決めて、今日のヒーローになるぞ!」
と、考えるか
「2本はずしたら、チームメートに申し訳ない。できれば、誰かに代わってもらいたい。」
と、考えるか
どんな状況でもチャンスと考えられる方はメンタルの強い人です。メンタルの強い人が、ここぞという場面でも、シュートを決めていく事が確実に多いです。
そのために、いかなる状況でもチャンスと感じられるように様々なシーンをイメージして予行演習を行い、メンタルを鍛えていく事が重要との指摘でした。
新たな挑戦には、何かを得られる可能性がある一方で、必ずリスクが伴います。
挑戦できる機会が巡ってきた時、チャンスと感じるか、ピンチと感じるか!
挑戦には成功も失敗もつき物ですが、チャンスと感じるように日々、冷静にメンタルを鍛えていく事が大切と感じました。
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高橋浩一 先生
>どんな状況でもチャンスと考えられる方はメンタルの強い人です。
メンタルが強い人は、成功体験を重ねた人だと思います。
私が普段接している子どもたちを見ていて、そう思います。
同じ課題を与えても、今まで成功体験が少ない子は、その課題に取り組む前に、最初からその課題を敬遠します。従って、その課題に成功する確率は極めて少ない。
それに対して、その課題に挑戦して成功した子は、新たな成功体験を獲得し、また、次の新たな課題に立ち向かっていけます。
そして、それらの成功体験の源は、出生直後の母子関係から始まっていると思うのです。
児童相談所に勤務していたときに、出生直後から母子関係を絶たれるような子のケースにも遭遇しましたが、「母に支えられている確信」があるかないかは、乳児でも、子どもの一挙手一投足に表れます。
人間の社会性=他人と上手に共生すること=メンタルの強さ
は、まず、「自分対母親」の関係から、経験的に習得されるものだと思うのです。
そういう意味で、自分の生命の源である母親の存在は、何物にも代え難いものだと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
挑戦する人達は、成功体験とともに失敗体験もあります。失敗から学び、成功につなげていく事も重要でしょう!
私は、失敗の連続のような人生です。
中には失敗を生かせる事もあるし、生かせない事もあります。
今、何とか医師として仕事できているのは「母に支えられている確信」が、子ども心に潜在していたからかもしれません。