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根性とは!

根性とは!

先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会

コミュニケーションについて考えました。

コミュニケーションの意味を広辞苑で引くと、「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達」と載っています。

スポーツの世界でも、コミュニケーションは重要です。

練習や試合などで、「根性」という言葉を聴きますが、では「根性」とは、どういう意味でしょうか?

研究会では、この問いに対し、

  • 強い気持ち
  • つらい事に負けない
  • つらい時に頑張れる
  • 逃げない気持ち
  • 妥協しない事
  • 忍耐力
  • 練習や試合の時に振り絞る精神力
  • 雰囲気を変えること
  • 苦しい時にあきらめない
  • 自分の力を最大限発揮するための意思の力
  • 自分に勝つ事
  • 意識を高く保つ事
  • 逆境を跳ね返す前向きな力
  • 粘り強さ

などなど

多くの、様々な回答がでました。

また「根性」という言葉はプラスの意味を持つと考える方もいれば、マイナス的な意味であると考える方もいました。

これは、個人個人、それぞれの根性論を持ち、「根性」の定義が個々で異なる可能性がある事を意味します。

例えば指導者が「根性を出せ!」「根性がない!」と言って、選手に指導者の意図が伝わるでしょうか?

伝わるかもしれませんが、誤解を招くかもしれません。

相互に理解しあうべきコミュニケーションにおいて、その理解の仕方や置換の相違、情報不足などにより、食い違いを見せる事を「コミュニケーション・ギャップ」と言います。

コミュニケーション・ギャップを少なくするためには指導者は、「根性」という言葉一つ使う時に、その意味、目的、どうすれば根性がつくのか?根性による効果は?といった事を理解した上で、選手に伝えるべきです。

またディスカッションの多いチームは、一般にチームワークが良いと言われています。これもコミュニケーション・ギャップを少なくする大切な手段でしょう。

余談ですが、飲み会で盛り上がるチームは、まとまっている事が多いそうです。

ちなみに、高妻容一教授の考えている根性とは、

「楽しむ心」

です。

根性を出している時は、楽しくてしょうがない!

確かに、そんな気持ちで物事に打ち込んでいる時は、人間は強くなりやすいし、困難にも耐えられるし、良いパフォーマンスが生まれやすいと思います。