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一流の指導者とは!

一流の指導者とは!

先日の関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会では、東海大学 高妻容一教授、それから東海大学のスタッフの方々が、日本スポーツ心理学会・スポーツメンタルトレーニング指導士資格認定10周年記念講演・シンポジウムの報告を頂きました。

まず、一流選手に共通している点は

1. 自分で気づける
2. 高い目標を持っている
3. 人の話を聴く
4. あきらめない心を持っている

などがあげられます。

一方、一流の選手が一流の指導者になるかというと、必ずしもそうではありません。

アテネオリンピック日本代表監督の山本 昌邦氏

現役を引退し、指導者になった頃は、トップレベルの指導者になれると思っていたそうです。しかし、現実は、思い通りにいかず、悩まれたそうです。

ある日、元アルゼンチン代表監督から

「指導者は、選手の8倍勉強するべきだ!」

と言われ、考え方が変わったそうです。

そして山本氏は、一流の指導者に求められるのは

1. 選手の心をつかむ。
2. 教え過ぎない。
3. 説明するのではなく、納得させる。
4. 選手のエネルギーで、自ら答えを出させる。
5. 選手にやる気のスイッチを入れさせ、やらせるのでなく、選手自らやる。

などをあげられていました。


アテネオリンピック予選で、選手の多くが食あたりを起こし、お腹をこわした事があったそうです。
その時、

山本氏 「今日はお腹が痛いから、オリンピック出場を諦めようね!」

選手達 「いやだ!」

山本氏 「では、やれる事をやろう!勝てる事をやろう!」

といった会話があり、皆で作戦を考え、勝ってオリンピック出場を果たしたそうです。

現状で与えられた環境で、何ができるかを考え、良いパフォーマンスを引き出す!

一流の指導者ならではの指導と感じました。