メンタル・トレーニング
- 2009.07.26
- メンタルトレーニング

先日、関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会が行われ、参加してきました。
現在、甲子園を目指して高校野球予選が各地で行われていますが、メンタル・トレーニングを行っている学校も頑張っています。
早稲田実業高校出身で、現在早稲田大学の斉藤佑樹投手も東海大学・高妻容一教授のメンタルトレーニングを受けられました。
斉藤投手からの三か条
1. 疲れは考え方で取る
2. 自信を持つ
3. プラス思考
(平成21年7月10日 朝日新聞より)
先日は、脳脊髄液減少症克服中、または克服されたH.Sさん(女性)も参加されました。
H.Sさんからの感想です。
自分も経験した、言っていることは解るけど
「・・・でも・・・」
「そんなこといったって・・・」
という状態も先生のおかげで、前向きに、向上に集中して!を日々の訓練にしてきました。
何ヶ月か経ったら
「お!自分がかわってる」
「気持ちの切り替えが早くなった」
「でも・・・って思ってない」
と、少しずつ変化していく自分が楽しくなりました。
これは、先生が見捨てずに支えてくださったおかげだと心から感謝しています。
私の大きな間違えは、焦っている自分を「プラス思考な私」と勘違いしていたことです。
気付いた時に「悲劇のヒロイン」「治りたくない症候群」に陥りやいすのでは?と不安になりました。
それで、診察の時に先生に、もし私がそうだったら教えてくださいとお願いした次第です。
笑う門には福来る。ですね(笑)
H.Sさんの自己分析は素晴らしいものがあります。
トレーニングの成果が負に出ることがあっても、冷静に判断され、対応されました。
山王病院初診から、約1年半ですね!
メンタル・トレーニングを継続された効果が確実にでていると思います。益々頑張って下さい。
メンタル・トレーニングは、トレーニングの名が示すように、日々の訓練が大切です。
一朝一夕に叶うものではありません。
ですから私自身も今後も勉強を重ね、前向き思考を伝染させていきたいと思います。
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メジャーリーグのコンディショニングコーチ 2009.08.01
高橋浩一 先生
最近の東海大学のスポーツ各分野での活躍は、目を見張るものがありますよね。
その陰に、こういう理論の裏付けが、やはりあるのだ、と強く感じます。
日本では、「スポ根もの」などという言葉からみてもわかるように、ひたすら自制すること(例えば、運動中に水は取らない、とか)が、長い間、求められてきました。
それでは、良い成績がやはり残せないし、何といっても「楽しく」ないですよね。
やはり、「前向き思考」が、理想的な人生設計には欠かせないのだと感じます。
娘の通う大学(東海大ではありませんが)には、「スポーツ心理学、健康心理学、ポジティブ心理学を通して、心の元気を高める知識と技法を学ぶ」学科もあります。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
以前、ご紹介頂いた「五輪ボイコットー幻のモスクワ、28年目の証言」で、当時小学生だった長崎宏子さんが、日本と欧米のスポーツに対する取り組み、環境にカルチャーショックを受けたと述べています。
高妻先生も30年程前に、同様な事を感じて、現在に至り、スポーツのメンタルトレーニングを研究されています。
その中で武道が、メンタルトレーニングの導入に障害が多いようです。いわゆる武の魂に、笑いながら、しかも音楽をかけて練習するなんて!と、お考えの方が少なくないからのようです。
それでも、アテネオリンピックの柔道チームは高妻先生の指導を受け、良い成績を残しました。
高橋浩一 先生
私は、そのモスクワオリンピックに向けて、大学生の時「日ソの通訳」をつくるお手伝いをしておりました。
ボイコットされて泣いたのは、柔道の山下選手・長崎選手だけでないですよ。
わたしたち「関係者」もです。国と国が仲良くすることの大切さを身を以て感じた瞬間でした。
愚息は剣道をかなり?専門的にやっておりますが、名誉のために一言。笑
「精神をリラックスさせて、集中すること」この点で、武道の右に出るものはないと思います。
今朝、アメリカツアーで優勝された宮里藍選手が、とても良いことをおっしゃってました。
「緊張時など大変な時も含めて、自分を上手くコントロールすることが出来た」と。
まさに、メンタルトレーニングの極意ですね。病状にある方にも通じるものがあると思います。
私の教え子でオリンピックに出たのは、アテネオリンピック・ヨットの関一人君です。銅メダルを頂きました。
高妻先生に、どこかでお世話になっているかもしれませんね。
宜しくお伝えください。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
モスクワオリンピックは、様々な問題を投げかけました。その意味もあり、推薦頂いた本は興味深く拝見させて頂きました。
話は変わり、「精神をリラックスさせて、集中すること!」武道の良い点と思います。良い所は伸ばすべきと思います。先程と矛盾したコメントですが・・・
関一人選手、ヨット競技で初めて日本人でメダルを獲得された方と記憶しています。凄いですね!今度、高妻先生に聞いてみます。
高橋浩一 先生
関君は、すでに中学生の時にアジア大会で、大人に混じって優勝しているのです。
だから、オリンピックの銅メダルは、「すごい」とは思いましたが、それほど驚きはしませんでした。
関君でも。Gの小笠原君でもそうですが、事をなす子は中学の時ぐらいに、すでに志が出来あがっているところが立派だと思います。
そして、忘れてはいけないのは、ご家族、特に、両親のバックアップです。
高橋家も、お子様の様子を意見させていただいて、さぞかし、今後が楽しみだろうと、推察たいします。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
やはりオリンピックでメダルを取るような方は凄いです。
中学時代にアジア大会なんて、考えられません。
’志’、その意味の重要性を再考した思いです。
ごぶさたしております。
以前、本ブログで高橋先生がご紹介くださった「医師の言い分」http://www.chukei.co.jp/cgi-bin/books/detail.rb?o_id=3282
を読了しました。
自宅ではなく、職場の休憩時間や病院の待合室などで、少しずつ読んだので、ご報告が遅くなりました。
しかし、その分、目の前の患者さんたちの様子や、同僚たちの医療批判と本文の記述が、実に見事にシンクロしていて、「ここにも、そういう患者さんがいますよ~。」「その不平は、Dr.のせいではなく、私たちの責任なんですよ~」と思わずつぶやきたくなる心境でした(笑)
本書は、医療の閉鎖性・孤立性について、ジャーナリスト出身の医師らしく、的確に指摘していると思います。
「大学病院は、なぜ待ち時間が長いか」は、ほぼ私の考えと一致していましたが、診療報酬との関係については、深く考えさせられました。
S市の市長のリコールにまで発展した「市立病院問題」が、大学の医学部と深く結びついた問題であることもよくわかりました。
「健康であることの意味を考える」(p166~)の、
病気を受け入れた患者の生命力には、驚くものがある前向きな思考は体の中の免疫細胞を活性化するといわれているが…(中略)健康を気遣うあまり、精神が疲れてさまざまな体の不具合を感じるようになる人は多い。…
は、自分もかくあるべしと、改めて思いました。
高橋先生が、気にかけておられる「医療事故による刑事裁判」の問題も語られていますね。
本ブログを閲覧されている方は、少なからず医療に関心をお持ちかと思います。
せっかく高橋先生がご推薦くださっています。
ぜひ「Fさんの書き込みにだまされた。」と思って、購読されることを私からも、お勧めします。
最終章の「感謝を忘れない心の大切さ」は、数年前の私自身と
まったく同じシチュエーションで、思わず目頭が熱くなりました。
F様
コメントありがとうございます。
熱き感想、野田先生も喜ばれる事と思います。
繰り返しますが、私自身が読んだ医療問題関係の本では、医療従事者、患者側のバランスがとれて、さらに問題を提起されており、お薦めです。