音楽の効用
- 2009.06.28
- メンタルトレーニング
先日、関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会が行われました。
ゲストに極真空手の日本チャンピオンが参加され、貴重な話を賜りました。
その中で、音楽について興味深い事がありました。
スポーツ心理学において、音楽はリラックスする時、気分を盛り上げる時などに重要です。
音楽を聞いていると無意識に、呼吸が音楽にマッチしてくるといいます。
スローテンポの曲では呼吸がゆっくりとなり、ハイテンポの曲で呼吸が速くなる・・・言われると、当たり前の事ですが、これは日常生活にも応用できると思います。
医学的には、ゆっくりした呼吸は自律神経のうち副交感神経(寝ている時に主に働く神経)を優位にし、速い呼吸は交感神経(興奮した時に主に働く神経)を優位にするといいます。
気持ちを落ち着け、リラックスしたい時はスローテンポの曲、気分を盛り上げていきたい時は、ハイテンポの曲がが良いでしょう。
また、極真空手の日本チャンピオンは日本語の歌詞が入っている曲は、邪念が入る事があるため、用いないそうです。実際、多くの選手、チームは日本語の歌詞が入っていない曲を使用しているようです。
一方で、一般の日常生活や、病に悩む方々などは、目標になるような歌詞、気分がのりにりになるような歌詞、いつ聞いても感動するような歌詞の入った曲などは、場面に応じて使用してよいのではないかと思います。
ブログでは、初投稿で、失礼いたします。
スポーツにしろ、日常の生活(たつき)にしろ、不安・恐怖を克服、コントロールすることが、特に重要な局面で求められるわけですが、その一つの方法として、ミユジックの活用があると思います。
ある意味、宗教でいう観の転換・・・
プレイ中とか仕事中にも、TPOに適したBGMを自由に活用できたら、もっと素晴らしいパフォーマンスができるんでしょうが。。。
ところで、自分が、長年指導を受けている先生からは、こころを静める時には水分を口に含むように言われています^^
IKEKING様
コメントありがとうございます。
不安、恐怖を克服、コントロールできる!非常に難しい事と思いますが、音楽や水を飲む、その他の方法でコントロールする事を考える方法の一つがスポーツ心理学と思います。
宗教的要素があっていいと思います。昔から人間は神頼みをしてきたわけですから!
今後とも御指導よろしくお願い申し上げます。
高橋浩一 先生
娘と横浜まで、K大のオーケストラを聴きに行って参りました。
学生さんたちは、学業の傍ら、とはいうものの、素晴らしい演奏で、学業とサークルとどっちが本業?と思わず疑いたくなるような出来でした。笑
音楽は、「音楽療法」として、すでにカウンセリングの分野では、一翼を担っていると思います。
ナイチンゲール女史の「看護覚え書き」にも、その効用が記されていますから、早くから注目されていたことになりますね。
私は、スローテンポの曲が好きです。
α波がたくさん出るといわれているような曲を聴くと、本当に気分が落ち着きます。
激しいリズムの速いテンポの曲は…それでなくても、せわしい毎日なので、あまり好みません。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
御嬢様とのコンサートは、非常に楽しく、心和んだものと推察します。
音楽に関して、先日、脳脊髄液減少症の患者様が、山王病院の夕べのコンサートを聞いて、心和ませていました。
夕べのコンサートはスローテンポの曲が多かったのは、α波を多く出すべき関係かなと、コメントを見て感じました。
高橋浩一 先生
お返事ありがとうございます。
国立情報学研究所をご存知かと思います。
http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%B3%A2&range=0&count=20&sortorder=1
に、脳組織とα波の関係の論文集が掲載されています。
脳神経に関する論文なので、私のような浅学の徒には、難解すぎますが、高橋先生には、たやすく読みこなせると思います。
病理との関連について述べた論文もあるので、一度、覗いていただけたら幸いです。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
早速覗いてみようと思います。
ちなみに、現在の神経学は脳波でなく、木村拓哉さんのドラマ「ミスター・ブレイン」でも出てくる、F-MRIが有用と思います。
高橋浩一 先生
お返事ありがとうございます。
「MR BRAIN」は、私も毎週、欠かさず見ています。フィクションとはいえ、すごいですよね。科学警察があのように進んで、すくなくとも、科学捜査からえん罪が生まれるような事件は、起きてほしくないなと思っています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
Mr. Brainは、私自身も勉強になる事があります。時々でたらめもありますが、ドラマですので、愛嬌で笑っています。
話は少々それますが、脳科学で最も進んでいない分野が「脳脊髄液」と思います。この分野の解明が、今後の医学の進歩につながると思っております。