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音楽の効用

音楽の効用

先日、関東地区メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会が行われました。
ゲストに極真空手の日本チャンピオンが参加され、貴重な話を賜りました。

その中で、音楽について興味深い事がありました。

スポーツ心理学において、音楽はリラックスする時、気分を盛り上げる時などに重要です。

音楽を聞いていると無意識に、呼吸が音楽にマッチしてくるといいます。

スローテンポの曲では呼吸がゆっくりとなり、ハイテンポの曲で呼吸が速くなる・・・言われると、当たり前の事ですが、これは日常生活にも応用できると思います。

医学的には、ゆっくりした呼吸は自律神経のうち副交感神経(寝ている時に主に働く神経)を優位にし、速い呼吸は交感神経(興奮した時に主に働く神経)を優位にするといいます。

気持ちを落ち着け、リラックスしたい時はスローテンポの曲、気分を盛り上げていきたい時は、ハイテンポの曲がが良いでしょう。

また、極真空手の日本チャンピオンは日本語の歌詞が入っている曲は、邪念が入る事があるため、用いないそうです。実際、多くの選手、チームは日本語の歌詞が入っていない曲を使用しているようです。

一方で、一般の日常生活や、病に悩む方々などは、目標になるような歌詞、気分がのりにりになるような歌詞、いつ聞いても感動するような歌詞の入った曲などは、場面に応じて使用してよいのではないかと思います。