脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

著書のご紹介

著書のご紹介

医師になって18年間、病に悩む様々な方々を拝見してきました。
医師として病気を治す、状態を改善させることは言うまでも無く重要です。しかし、脳卒中後遺症や交通事故後遺症などで悩まれる方々に対し、投薬を行う、理学療法を行う、リハビリを行う、精密検査をするなどの診療行為だけでは、限界があると感じ始めていました。同時に、病に悩む方々、時にその家族の精神のケアが大切との想いを日々、強くしました。

医師として病気を治す、状態を改善させることは言うまでも無く重要です。しかし、脳卒中後遺症や交通事故後遺症などで悩まれる方々に対し、投薬を行う、理学療法を行う、リハビリを行う、精密検査をするなどの診療行為だけでは、限界があると感じ始めていました。同時に、病に悩む方々、時にその家族の精神のケアが大切との想いを日々、強くしました。

そんなある日、日本でのスポーツ心理学におけるメンタルトレーニングの権威者である高妻容一教授より、直接メンタルトレーニングの教えを賜る機会を頂き、潜在的に良いと感じていたことが顕在化してきました。そして、病に悩む方々もまた、メンタルを強化することでたくましくなり、辛い症状でも物事を前向きに考えるようになり、より楽しく有意義な生活をおくる可能性が開けるのではないかと考えました。

実際に高妻教授に教わったことを、病に悩む方々のために私なりに改良し、診療に取り入れてみました。その結果、メンタルトレーニングは、明らかに、病に苦しむ患者さんに効果のあることを実感しています。

本書は、そんな私の考えを綴ったものです。病に悩む方々、その家族の方々が少しでもメンタル強化の実を結び、たとえ辛い症状があったとしても、充実した時間を過ごして頂けるようにと願っております。

本書を推薦します

高妻 容一 様(東海大学体育学部教授)
今回、高橋浩一先生が、医学分野におけるメンタル面強化の本を出されることで、ようやく日本でもスポーツ以外の分野でのメンタルトレーニングが注目されるのではないかとうれしく感じています。

今回出版される高橋先生の本では、ポジティブシンキングといわれるプラス思考(積極的・前向き・強気・好き・楽しい・うれしい・おもしろい・希望・発展・未来的・自信・余裕・わくわくする・期待でどきどきするなど)のトレーニングなどが紹介されています。これらのトレーニングを通して、「なぜケガ(病気)になると落ち込まなければならないのか?」(スポーツ選手もケガ等で「落ち込む」というマイナス思考になる選手が多いのですが)という根本的な疑問に応え、発想を変えること、現状で何がベストか、今できること・できないことを明確にし、できることに意識を集中するトレーニングなど、思考の転換を学べると思います。

私は、本書が病気に悩む皆さまの心理面における向上に役に立つと信じております。病気をしたことがいい経験になれば幸いです。

本書を推薦します

中井 宏 様(脳脊髄液減少症患者・家族支援協会代表理事)
松本 英信 様(同副理事長)
著者の高橋浩一先生には、「脳脊髄液減少症」の治療で、たいへんお世話になっております。何度かお会いして、素晴らしい方だと常々、「脳脊髄液減少症」の患者さんにも協会員さんにも、話をさせていただいてきました。これは、先生のその素晴らしさが、垣間見える本だと思います。

最初、私は、正直、この本のタイトルを見て、「あれ? 専門書?」と思いました。ところが読んでみると、わかりやすい内容で、どんどん文章が頭に入ってきます。ハードルがいきなり低くなった感じになり、一気に読みおわりました。

今まで、「脳脊髄液減少症」の病態そのものや治療に関する本は何冊かありました。当協会も販売をいたしております。しかし、医師による精神面からのアプローチが本になったのは、これが初めてではないかと思うのです。それだけでも、一読の価値があると思います。

最後の患者様の体験談も必読です。共感できることがいくつもあります。この共感が広がっていけば、「脳脊髄液減少症」を取り巻く環境も、よい方向に向かっていくと感じました。

私は、何があっても前向きに、どうすれば患者さんのためになるかと、行動してきたつもりです。患者さんにも「プラス思考」と言い続けてきました。今回、先生の本を読ませていただき、自分の考えや行動が、間違っていなかったと確信させていただきました。