フィブリン糊パッチの工夫
第18回 日本脳脊髄液減少症研究会
http://atami.iuhw.ac.jp/sinonaga/data/nouevent2018.pdf
「フィブリン糊パッチの工夫 難治性脳脊髄液減少症の一例」
の演題で発表させて頂きました。
ブラッドパッチのみでは効果が乏しい難治性の脳脊髄液減少症に対し、
髄液を増やす目的で、アートセレブ髄注、
漏出を止める目的でフィブリン糊パッチが選択される症例があります。
今まで当院においてフィブリン糊パッチは、基礎的研究結果に基づき、10,000倍トロンビン20ml+フィブリノーゲン3mlを混ぜた計23mlのフィブリン糊を硬膜外に注入してきました。
しかし、著効がある一方、効果なし症例もあり、決して満足できる結果ではありません。
今回、少量の自己血を混入させた希釈トロンビン液を利用し、より多くの容量で硬膜外パッチを行って、効果を認めた脳脊髄液減少症症例を報告させて頂きました。
今後、症例を積み重ね、さらなる検討を要する必要がありますが、現段階では難治性脳脊髄液減少症治療効果向上につながる可能性がある治療方法と考えています。
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