小児期発症の脳脊髄液減少症 -臨床病態と予後-
- 2016.06.25
- 学会・講演・論文

つくばにて開催された第44回 日本小児神経外科学会
「小児期発症の脳脊髄液減少症 -臨床病態と予後ー」
の演題で発表させて頂きました。
発表後に、治療や診断について、貴重な質問を頂きました。
また、座長の先生から「他に伝えたいことがあれば一言どうぞ。」と言われ、
「脳脊髄液減少症は症状発現や治療効果機序など不明な点はありますが、大学病院クラスの病院で、いくら調べても異常を認めないにもかかわらず、ブラッドパッチで元気になる症例が間違いなく存在します。
これらの症例を私共を含む一部の医師の間に留めておくのは非常にもったいないと感じています。
むしろ、なぜこのような多彩な症状を呈するのか、なぜブラッドパッチが効果を示すのかを多くの医師の間で考えていけると、髄液の機能、動態の謎について解明される可能性があるかと思います。」
と述べさせて頂きました。
今春からのブラッドパッチの保険適用を受け、脳脊髄液減少症の認知度向上、そしてブラッドパッチ施行可能な医療機関が増える事を強く望みます。
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大先生 2016.06.25
高橋浩一 先生
確認ですが、本症が保険適用になった以上、本症の存在そのものに懐疑的な医療関係者はいないのですよね。
また、保険適用になった以上、とくに脳神経外科を中心として、本症の病態を解明しようと努めるのが、良心的な?医療関係者の態度なのではないでしょうか?
さもないと、中学でも教えている勤労の意義、すなわち、
1 生計の維持
2 社会への貢献
3 自己実現
のうち、かなりの部分が絵空事になってしまうのでは?とも思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
残念ながら、脳脊髄液減少症に否定的、懐疑的な方々はいます。
しかし大学病院などからの依頼が増えるなど、認知度が向上しているのも事実です。
やるべき事をやっていれば、結果はついてくると信じて、治療に研究に励んでいきます。