脳脊髄液減少症に伴う視機能異常
第15回 脳脊髄液減少症研究会
視機能異常を主訴にした脳脊髄液減少症の検討
井上眼科病院 山上明子先生に発表頂きました。
脳脊髄液減少症に伴う視機能異常の特徴として、調節障害があります。
ただ、多くの眼科施設は視調節機能の評価をしません。
また視野異常も、脳脊髄液減少症に伴う場合があります。
今回の研究会では、ブラッドパッチや生食パッチ、点滴にて視調節機能や視野異常が改善した症例を提示頂きました。
一般的に原因がわからない視機能障害は「心因性」と判断されがちです。
どんなに目が見えにくい、視野が狭いと言っても、原因が明らかでなければ「心因性」と判断されます。
しかし、ブラッドパッチなど治療で改善する視機能障害を「心因性」と言っていいものでしょうか?
まだまだ眼科領域でも認知度が低い脳脊髄液減少症ですが、脳脊髄液減少症に伴う視機能異常について、眼科の先生から発表頂けたのは非常に今後につながる成果と感じております。
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こんにちは。
今月25日に、先生に生食パッチをしていただき、脳脊髄液減少症の確定診断をしていただきました、メンタル持ちの患者です。お世話になりました。
先生から何度か「目のかすれはありませんか?」と尋ねられ、「ありません」とお答えしました。
よく振り返ってみると、当日夜、目の奥からの圧迫感がありました。そして軽いドライアイなので、普段ちょくちょく目薬を入れなくてはいけないのに、入院中から今も、目の渇きがありません。
また、老眼が始まっていて(–;)、小さな文字が見えないのに、生食パッチ後から、完全に…という訳ではありませんが、読めるようになっています。
このブログを読ませていただき、目の障害とは言えませんが、ご報告しておきたくて書かせていただきましたm(._.)m
効果は続いています。
マジックの様な生食パッチをしていただき、頭痛や頚、今は腰の痛みまで!、楽にして下さって、ありがとうございました。
2ヶ月後の再診予約が取れましたので、宜しくお願い致します!
ひかり様
コメントありがとうございます。
目が見えにくいという症状は、原因が何なのか分かりにくい場合が少なくありません。
その中で、生食パッチやブラッドパッチで改善する症状は、脳脊髄液減少症が原因と考えて良いと思います。