脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症に伴う視機能異常

脳脊髄液減少症に伴う視機能異常

第15回 脳脊髄液減少症研究会

視機能異常を主訴にした脳脊髄液減少症の検討

井上眼科病院 山上明子先生に発表頂きました。

脳脊髄液減少症に伴う視機能異常の特徴として、調節障害があります。

ただ、多くの眼科施設は視調節機能の評価をしません。

また視野異常も、脳脊髄液減少症に伴う場合があります。

今回の研究会では、ブラッドパッチや生食パッチ、点滴にて視調節機能や視野異常が改善した症例を提示頂きました。

一般的に原因がわからない視機能障害は「心因性」と判断されがちです。

どんなに目が見えにくい、視野が狭いと言っても、原因が明らかでなければ「心因性」と判断されます。

しかし、ブラッドパッチなど治療で改善する視機能障害を「心因性」と言っていいものでしょうか?

 まだまだ眼科領域でも認知度が低い脳脊髄液減少症ですが、脳脊髄液減少症に伴う視機能異常について、眼科の先生から発表頂けたのは非常に今後につながる成果と感じております。