脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

転倒事故

転倒事故

第13回姿勢と歩行研究会

顎運動の異常や、咬合異常が、めまいを生じ得て、顎運動の治療により改善し得るという報告など、様々な勉強をさせて頂きました。

その中で興味深かったのは、転倒事故の実態に関する発表です。

人口動態統計によると、転倒転落による死亡者数は毎年増加しており、2013年の年間死亡総数は7,766人でした。

ちなみに交通事故に対する死亡者数は、年々減少していて、2013年は6,060人です。

「スリップ、つまずき、及びよろめきによる同一面上の転倒」による死亡者の多くは後期高齢者です。

転倒時の衝撃で下肢骨を骨折し、寝たきり状態となり、その後に衰弱して肺炎などを併発して死亡というケースが多いようです。

高齢者人口が増加しているので、「たかだか転倒」とは言えない、大きな問題となっています。

労働や生活環境整備、そして介護、福祉、医療問題など総合的な見地での対応が必要となってくると感じています。