多くても、少なくても運動異常を生じる脳脊髄液の機能と動態
第13回姿勢と歩行研究会
「多くても、少なくても運動異常を生じる脳脊髄液の機能と動態」
と題して特別講演させて頂きました。
http://www.geocities.jp/jpsgwebsite/
講演では脳脊髄液が過剰な病態である、水頭症、特に正常圧水頭症の歩行障害
それから脳脊髄液減少症に伴う歩行障害、姿勢の異常、運動障害合併症例を提示しました。
また脳脊髄液の動態について、近年の知見と脳脊髄液減少症症例のRI脳槽シンチおよびCTミエロ所見を加えて考察しました。
さらに先天的に髄液が漏出する先天奇形である「脊髄披裂」とそれに合併するキアリII型奇形についても述べさせて頂きました。
先天的な漏出では、大脳奇形
後天的な漏出では、多彩な症状
このように割り切って良いのかは私の中にも異論がありますが、もしかしたら何か新たな知見が得られる考え方、切り口かもしれません。
耳鼻科の先生、リハビリテーション科の先生が多く集まる研究会で脳脊髄液減少症を含めて髄液関係について話ができて、とてもありがたく感じております。御参加頂いた方々に深く御礼申し上げます。
特に、数多くの医師、研究者の中から特別講演として私を選んで頂いた高橋正紘会長には、心より、心より感謝申し上げます。
認知度が低いどころか、懐疑的、否定的意見が絶えない脳脊髄液減少症に対して、このような貴重な機会を頂いた事、本当に、本当に、ありがたく感じています。
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高橋浩一 先生
言うまでもなく「2足歩行」は、人間の人間たるゆえんですし、脚の真上に頭があるからこそ、いろいろな問題が生ずるのだと思います。
そういうことを医学的に解明しようとする研究会の事務局が当地にあるということに、喜びを感じます。
思えば、高橋先生とお近づきにさせていただいたのも、「小児水頭症」の質問をさせていただいたことがきっかけでした。(他に、「日ハムのもろもろ」もありましたが。笑)
もう、あれから6年もたつのですね。
まだまだ、脳脊髄液減少症は、道半ば。理科的にも社会科的にも難問が山積している感です。
高橋先生はじめ、本症を真剣に研究なさっておられる先生方のご活躍を祈念せずにはおられません。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
二足歩行、脚の真上に頭がある、考えてみれば不思議です。進化の過程とはいえ、謎が多いです。
ちなみに脚の真上に頭がこない人、いわゆる猫背、悪い姿勢で、度が過ぎると心肺系にも悪影響ですから、姿勢と歩行を研究するのは大切だと感じました。
高橋先生
講演会どうもお疲れ様です。
まだまだ否定的な意見の方が多いのですね・・・
理解していただきたいです。切に願います。
昨年は私の住む県のホームページの、しかも見出しに「脳脊髄減少症}が一面に掲載されていました。
そして熱海の先生の講演会がありました。
テレビカメラの撮影もあり、満席の状態で、本当に驚きました。
とても勉強になりました。そしてわざわざ私の住む九州にまできて
下さったことに感謝でいっぱいになりました。
ところで、先日背中へのマッサージの件で質問させていただきましたが、早速のお返事をいただきまして、どうもありがとうございました。
まずは、軽めにやってみます。
ありがとうございました。
ふく様
コメントありがとうございます。
否定的な意見は依然として多いのですが、肯定的な意見も確実に増えています。
篠永先生の御尽力は非常に大きいと改めて感謝です!