食事療法 その一
第33回 平衡班研究会
表参道こころのクリニック
中村 俊規院長より
「脳脊髄液漏出症とmTBIのための薬物療法と食事療法について」
という非常に勉強になる講演を頂きました。
精神安定、睡眠、生体リズム、体温調節に重要なセロトニンという脳内物質があります。
セロトニンが不足すると、うつ病など体調を崩すので、非常にバランスが重要になります。
脳セロトニンの95%が腸で産生されます。
そのため腸の動き、そして腸内細菌が重要になります。
腸内細菌には乳酸菌、ビフィズス菌といった善玉と、ウェルシュ菌、大腸菌など悪玉があります。
善玉腸内細菌がメインの豚は、友好的だが悪玉腸内細菌の豚は、自閉的となるという実験結果もあるそうです。
腸に負担をかけずに、善玉腸内細菌を増やす食事、例えばバナナ+ヨーグルトは、抗うつ薬より効果的とも申されていました。
またオメガエイドといったブレインフードも、理にかなっているそうです。
それから刺激物を避ける、冷えに注意、よく噛むといった事も大切になってきます。
生活のリズムは、食事のリズムから作りだせます。
意識して食事のリズムを作る事も重要でしょう!
高橋浩一 先生
高橋先生もご一緒に講演されたことのある有田秀穂先生は、日本におけるセロトニン研究の第一人者のおひとりで、セロトニンに関するご著書を多数執筆されています。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%80%8C%E8%84%B3%E3%80%8D%E6%B4%BB%E6%80%A7%E6%B3%95-%E6%9C%89%E7%94%B0-%E7%A7%80%E7%A9%82/dp/4479792198
等
また、「セロトニン道場」も開設されています。
http://www.serotonin-dojo.jp/
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
有田先生には、大変御世話になっており御指導頂いております。またセロトニン道場にも伺わせて頂きました。
有田先生も以前、セロトニンが重要と述べはじめた頃、あまり相手にされず、苦しい想いをされたと仰っていました。脳脊髄液減少症に関して、現在、認知が低くても頑張れと、激励を賜りました。ありがたく心に響いています。