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国際頭痛学会診断基準改定版 (ICHD-3 β)

国際頭痛学会診断基準改定版 (ICHD-3 β)

第31回平衡班研究会

国際医療福祉大学熱海病院 篠永正道教授から

「国際頭痛学会診断基準改定版 (ICHD-3 β) について」

と題して、貴重なお話しを頂きました。

2004年に発表された国際頭痛学会診断基準第2版が、約10年ぶりに改定され、先日、国際頭痛学会診断基準改定版 (ICHD-3 β)として発表されました。

第3版では、起立してからの頭痛の悪化時間を診断の条件としなかった。

また第3版は、ブラッドパッチ後に頭痛が消えるまでの期間を条件にしなかった。

といった点が、第2版と大きく異なります。そして、より多くの方々が救われる内容に改定されました。

まだ診断の精度、治療成績向上という解決すべき点が残されています。

美馬先生の白黒、はっきりつけるのでなく、グレーゾーンを設定すべきではないかとの意見や、耳鼻科の先生方々からの多くの質問も聞かれ、今回も非常に有意義な研究会でした。