頭痛診療のピットフォール -脳脊髄液減少症を含めて-
- 2013.05.25
- 学会・講演・論文
第409回 国際治療談話会例会
頭痛診療のピットフォール-脳脊髄液減少症を含めて- と題して、講演させて頂きました。
このような機会を頂きました関係者方々、そして御参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。
頭痛診療に関して
①危険な頭痛か?
②危険な頭痛の場合、緊急性があるか?
③他臓器からのSOSか?
を判断する事が大切です。
危険な頭痛とは、脳腫瘍など、生命を脅かす可能性のあるものを言います。
そのうち、 緊急性があるものは、くも膜下出血などの脳卒中です。
他臓器からのSOSとしては、急性緑内障、高血圧性緊急症、呼吸器疾患の増悪などがあります。
その他、頭痛に関しては、
を御参照頂けたらと思います。
脳脊髄液減少症に関しては、実際の症例を提示して説明させて頂きました。
また同談話会例会では、慶應義塾大学 耳鼻咽喉科 國弘幸伸准教授から、 「めまい診療のピットフォール」 のタイトルで、外リンパ瘻を中心に御講演頂きました。
脳脊髄液減少症に合併する事がある外リンパ瘻、今後の課題を考えさせられました。
第2部 の【感 想】 では、早稲田環境塾長 原 剛 先生から 「蘇る宮沢賢治」 、東北出身の私にとって、興味あるお話しでした。
多くを勉強させて頂き、有意義と感じております。
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高橋浩一 先生
先日は、「第409回 国際治療談話会例会」を御紹介いただきまして、誠にありがとうございました。
楽しく参加させていただきました。
お医者様方の勉強会?ということで、身構えて参りましたが、
一部の専門用語を除いて、全体的に、わかりやすいお話で、「目から鱗…」級の収穫がたくさんあった講演会でした。
高橋先生のお話は、30分という短時間の中、脳脊髄液減少症について、要領よくまとめていただけたと思います。
これで、数回、先生のお話を伺っていますが、職業柄感じることは、人前での話は回数をこなせば、どんどん磨かれてくるということを、失礼ながら再認識しました。
また、以前お話しましたように、話の枕に「危険でない頭痛」と「注意すべき頭痛」を置かれたことで、脳脊髄液減少症の存在?が、より明確にクローズアップされたと感じております。
注意すべき頭痛の「増悪・最悪・突発」の三点は、しっかり頭の中に入りましたので、自分自身だけでなく、家庭や職場でも声かけできると思います。
ベテランのDr.が多いようにお見受けしましたので、本症のアナウンスの効果も大きかったのではないかと存じます。
ただ、(今ごろ)Dr.の方へも、あのようなお話をされなければいけないというところに、本症の置かれている現状の厳しさを痛感しました。
慶應義塾大学 耳鼻咽喉科 國弘幸伸准教授の「外リンパ瘻」のお話は、手術のビデオなども交えて、「耳」の仕組みも詳しくわかり、一つ賢くなった感じです。
「漏れているものは塞ぐ」という当然の手技は、ブラッドパッチの正当性をも証明するものだと感じました。
同時に、耳鼻咽喉科の権威が「脳脊髄液減少症」を認めて下さり、
何度も本症の名前を繰り返されていたのを、大変心強く感じました。
これからも、他の診療科のDr.の方々の心強い応援を、心より期待いたします。
「本症による味覚障害は完治しづらい。」ことについては、初耳だったので、大変、参考になりました。
早稲田環境塾長 原 剛 先生のお話は、実は、初めてではなかったので、大変懐かしく感じました。
宮沢賢治の文学性と科学性の一致について話されたと思いますが、
これは、高橋先生のモットーでもある、「病気を診ずして、病人を診よ。」の精神にまさにつながるお話ではなかったでしょうか?
以上、長文失礼しました。
誤解している点も多々あるかと思います。御批正いただければ幸いです。
まずは、取り急ぎ御礼まで。
あきちゃんで~す様
先日は、談話会例会に御参加頂き、ありがとうございました。
また御感想も賜り、感謝、感謝です!
文学性と科学性の一致については、科学的な事だけでなく、人間的な部分を考慮すべきというお考えかと存じておりますが、正しいでしょうか?
人は、弱い存在ですから、支えが必要などの原先生のお話し、心に沁みました。
「雨にも負けず 風にも負けず」頑張っていきます!今後とも御指導よろしくお願い申し上げます。
先日は、「第409回 国際治療談話会例会」を御紹介いただきまして、誠にありがとうございました。
頭痛診療から脳脊髄液減少症にいたるまでの巾広い内容を、さまざまな症例を交えて、コンパクトにお話いただき、大変わかりやすいお話でした。
医療の専門家である医師に比べ、患者の知識はずっと貧しく、インターネットが発達して、患者もやっと色々な情報を集めることができるようになってきたと思います。
それでも、患者にとって医師の視点をお話いただく、先日のような機会はとても重要で、「患者力」を磨く大事な場と感じております。
医学の専門用語に、戸惑うこともあるかもしれませんが、これからも、このような機会がございましたら、是非、ご案内下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。
Melody様
先日は御参加、誠にありがとうございました。
少しでもお力になれたのであれば、とても幸いと存じます。
益々の御回復を心よりお祈り申し上げます。